議員提出議案第2号
脳脊髄液減少症の研究・治療の推進と健康保険の適用を求める意見書
この議案を別紙のとおり提出する。
平成18年3月24日
脳脊髄液減少症の研究・治療の推進と健康保険の適用を求める意見書
脳脊髄液減少症は、頭部や全身への強い衝撃によって、硬膜に損傷を受け、脳脊髄液が漏れ出し、頭痛、めまい、吐き気、思考力低下、全身懈怠といったさまざまな症状を複合的に引き起こす病気であり、その治療には、脳脊髄液の漏れを止めるブラッドパッチ法が有効であると考えられている。
従来、交通事故の後遺症として知られる「むち打ち症」は、原因がはっきりせず、精神的なものと診断されることも多かったが、最近、この脳脊髄液減少症が原因ではないかと提唱されている。しかし、脳脊髄液減少症については、医療現場での認知度が低く、治療法も普及していない。また、ブラッドパッチ法が実施されることにより、多くの患者で症状の改善が報告されるようになってきたが、健康保険の適用がないため、患者やその家族に対する経済的な負担が大きく、その普及の妨げとなっている。
よって、国におかれては、脳脊髄液減少症を取り巻く現状を踏まえ、下記の事項を実施されるよう強く要望する。
記
1 脳脊髄液減少症についての研究やブラッドパッチ法を含めた治療法の開発を積極的に推進すること。
2 脳脊髄液減少症の治療費について、健康保険を適用すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成18年 3月24日
鳥取県議会
内閣総理大臣
厚生労働大臣 様
衆議院議長
参議院議長