本震の震源は西伯町の地下10kmの所で、マグニチュード7.3と日本海沿岸の地震では最大級の地震です。
地震の解析から、震源断層は北北西-南南東の走行で、約20kmの長さで幅約10kmの左横ずれ断層を示し、地震を起こした地殻応力は東西方向から約30度時計回りに回った方向となっています。
余震活動は、特異な分布を示しています。
多くの余震は震源断層に沿った細長い帯状の地域に集中しています、本震の震源より南側(西伯町から日野町)では線状配列を示していますが、北側(西伯町から島根県伯太町・安来市)では余震分布が複雑で、時間経過とともに余震が多発しています。最大余震M5.0も北の端近くに発生しています。しかし、余震活動は通常の経過で減衰していて、誘発地震群が2ヶ所あり、割算型の分布をしています。南西に約10km離れた日南-横田町ではマグニチュード5.5の地震が発生し、その後この地域全体に地震が発生しています。北東に約15km離れた大山付近の活動は鳥取県中部まで、東西50km以上の地域で地震活動が活発になっています。
図3 鳥取県西部地震の余震と誘発地震群の分布