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地震前の活動-鳥取県中部・西部、島根県東部-

歴史的に見ても880年の出雲地震(マグニチュード7.0)以来、鳥取県中部・西部、島根県東部に大地震は発生していません。しかし、最近の20数年間の地震活動は主にこの地域に集中しており、今回の地震の西の地域では1977年(マグニチュード5.3)、1978年(マグニチュード6.1)と三瓶山周辺で発生し、小地域ながら被害を出し、温泉の増水、泉温の上昇など異変が発生しました。
この地域の活動は最近でも継続されています。広島県北部も群発地震が発生する地震活動域です。
東の地域では、鳥取県中部の地震1983年、(マグニチュード6.2)、1985年には大山付近の地震(マグニチュード4.9)が大山山頂から数km東に発生しました。そして、今回の2000年鳥取県西部地震を含む鳥取-島根県境地域の活動では、1989、1990、1997年と群発地震が継続しました。1991年数km西に島根県東部の地震(マグニチュード5.9)が発生しました。
これら一連の活動は、約20年間の地震活動が東から西へと移動し、地震が集中して行くことが見られました。
また、これらの中地震の地震を起こした地下断層は発震機構からいずれも左横ずれ断層で、地殻応力は大体東西方向または時計回りに少し回転した圧縮力を示しています。今回の地震の震源断層、地殻応力はこれらとほぼ一致しています。
  鳥取県西部地域では1901年、1925年、1955年にマグニチュード5クラスの地震活動があり、約30年間隔で活発化しています。震源断層の地震活動は、鎌倉山南方活断層に直交する地下断層系の活動で、1989年にマグニチュード5.3、マグニチュード5.4は断層の南側(主に日野町)で地震があり,1990年にマグニチュード5.1,マグニチュード5.2,マグニチュード5.1,1991年にはマグニチュード4.6は断層の北側(主に西伯町)で地震が活発になり、1997年にマグニチュード5.2は今までの活動域全域で地震か発生し、11年前から群発地震を繰り返して、震源断層が形成されています。


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