防災・危機管理情報



 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2016年2月26日

大山隠岐国立公園指定80周年

 二十四節気(にじゅうしせっき)の1つ雨水(うすい)を過ぎ、少しずつ春らしい天候になってきました。2月中旬にはフキノトウが早くも芽吹き、シジュウカラがさえずる姿が見られ、春が近いことを感じます。

フキノトウの芽吹き
フキノトウの芽吹き

 さて、平成28年2月1日に大山隠岐国立公園は指定80周年を迎えました。大山は大正12年に国立公園候補地に選定され、昭和11年2月1日に「我が国の風景を代表するに足る自然の大風景地」として国立公園に指定されました。その後、蒜山地域、隠岐島地域、島根半島地域、三瓶山地域、毛無山地域、宝仏山地域、三徳山地域が順次編入されました。

 倉吉市や北栄町からは天気が良ければ、大山蒜山地域の山々を一望できます。
北栄町から望む大山蒜山地域
北栄町から望む大山蒜山地域

 国立公園とは、自然公園法という法律に基づいて国の指定を受けた場所で、日本を代表する優れた自然の風景地を保護するために管理されています。

 大山地域は国立公園に指定後、周辺環境が整備されたことにより利用者が増加した反面、利用者による山頂の植生破壊やゴミの問題などが発生しました。近年でも遊歩道にゴミが捨てられていることがあります。

遊歩道脇の枝に放置された弁当ゴミ
遊歩道脇の枝に放置された弁当ゴミ

 自然公園法では、「優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与すること」を目的とすると定められており、利用者自身も優れた自然の風景地の保護に努めるよう定められています。

 ついては、指定80周年を機にもう一度原点に立ち返り、大山は日本を代表する自然風景地だということを再認識し、植物を傷つけない、ゴミを捨てないなどのルール・マナーを守りましょう。

 大山は、春は新緑、夏はハイキングやキャンプ、秋は紅葉、冬はウインタースポーツと四季折々に楽しめる貴重な場所です。指定80周年を機に、優れた自然と触れ合いに大山に出掛けてみませんか。

大山の風景(鳥取県中部エリア)
大山の風景(鳥取県中部エリア)
左上から 船上山(5月)/大山滝(6月)/大山東壁(9月)/甲ヶ山(11月)
自然歩道(11月)/大山滝(11月)/船上山(11月)/船上山(1月)


中部総合事務所環境建築局 2016/02/26 in 国立公園,中国自然歩道



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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