防災・危機管理情報



 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2016年5月30日

初夏の三徳山

 最近ツバメが行き交う姿をよく目にしますが、軒先のツバメの巣を覗いてみるとヒナが大きくなっていて、エサ運びに忙しいのだと納得します。

軒先のツバメの巣
軒先のツバメの巣

 さて、今回は大山隠岐国立公園三徳山の初夏の様子を紹介します。5月下旬、三徳山を訪れると多くの登山者で賑わっていました。

ウォーキングセンターから望む三徳山
ウォーキングセンターから望む三徳山

 行者道を歩くと、ヤマガラやイカルなどの野鳥のさえずりが聞こえ、宿入橋(やどいりばし)ではミソサザイの声が、耳を澄ませばサンコウチョウの声が聞こえました。

宿入橋
宿入橋

 行者道脇の木々の葉を観察すると、落葉広葉樹(ブナ、イヌブナ)には薄い緑色の若葉がついて、新緑が眩しく生命力を感じます。近くにある照葉樹(アカガシ、ウラジロガシ、ヤブツバキ)の葉は濃い緑色で、常緑の落ち着いた感じがします。新緑の季節は、三徳山の植物の特徴である落葉広葉樹林と照葉樹林が連続する様子を、葉の色の濃さで実感できます。

落葉広葉樹と照葉樹のコントラスト
落葉広葉樹と照葉樹のコントラスト(行者道)

 この日は、参道入口ではユキノシタの花が、行者道沿いではシライトソウの花が咲いていました。
ユキノシタ
ユキノシタ

シライトソウ
シライトソウ

 その他にもピンク色のニワフジや白色のイワガサの花が咲いていました。三徳山に生育する花の多くは国立公園の指定植物で、許可がないと採ったり傷つけたりしてはいけない植物です。国立公園の特別地域内で指定植物を勝手に採ったり傷つけたりすると違法になります。平成28年2月8日に環境省により大山隠岐国立公園の指定植物の見直しが行われ、現在308種の植物が指定されています。植物を大切にし、三徳山の豊かな自然を後世に残したいものです。

 登山の際にはルールを守り、自然を壊さないように楽しみましょう。投入堂までの登山は険しい道のため十分注意が必要です。また、投入堂までのルートは三徳山三佛寺等への入山料が必要です。

 関連リンク
  大山隠岐国立公園指定植物リーフレット

中部総合事務所環境建築局 2016/05/30 in 国立公園,植物,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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