日野郡の田んぼに水が入り始めました。山の上から見ると、鏡のようで美しいです。
さて今回は、毛無山でカタクリを保護するためのロープ張りの様子を紹介します!
毛無山は大山隠岐国立公園に位置しており、カタクリは国立公園で定められている自然公園法で守られている植物でもあります。
4月29日の山開き以降登山者が増えることから、踏み荒らしと盗採掘を防止する目的で、カタクリが群生する場所に進入禁止のロープ張りを行いました。
作業した日は雲一つない良いお天気で、大山や弓ヶ浜半島がきれいに見渡せました。
ロープを張っている場所は、カタクリが群生して咲くことから、進入禁止の看板を設置しているにもかかわらず、中に入って写真を撮る人が絶えません。
希少な植物を踏み荒らしてしまう場合があるので、不必要に登山道からはみ出さないことは、登山のマナーの一つです。
カタクリは里地里山を代表する植物で、草刈りが行われている日当たりのよい場所を好みます。
昔は草刈りもまめに行われていたので、珍しくない植物だったのでしょうが、今では草刈りをしてもらえる登山道沿いに細々と咲いている希少種になってしまいました。
毛無山のカタクリは、雪解けしてすぐに地上部に新芽を出し、4月下旬から5月上旬にかけて開花します。そして、5月中旬頃には地上部の葉が自然に枯れて、翌年まで球根で過ごします。
今年は雪が多く、カタクリの開花は遅めかと思っていましたが、すでに咲いているものがありました。
このゴールデンウィークに毛無山を登山される方は、足元に注意しながらやさしい気持ちでカタクリを愛でてくださいね。
日野振興センター 2017/04/28