防災・危機管理情報



 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2020年1月9日

セミの幼虫

 二十四節気の1つ小寒 (しょうかん) の頃となり、いわゆる寒の入りで冬の寒さが本番の頃となりました。今年の冬は今のところ暖冬が続いています。
 
 さて、狩猟禁止場所を知らせる制札の建て替えを行っていたところ、土の中からセミの幼虫を見つけました。

制札の建て替えの様子

制札の建て替えで土を掘っています

土の中で見つけたセミ

土の中で見つけたセミの幼虫

 セミといえば夏に大きな声で鳴いている姿をよく見かけますが、あの姿は成虫です。幼虫は上の写真のような姿で、地中で木の根から樹液を吸って生活しています。今回の場所はサクラの木の下でしたので、この幼虫はサクラの木から栄養をとって生活しているのでしょう。活発に動くわけでなく、脚をスローモーションのように動かしていました。体の動きから土の中でゆっくり成育している姿がうかがえました。
 
 セミの幼虫の邪魔をしてしまいましたので、作業終了後に速やかに土の中に戻しました。
 
 
<主な参考文献>
・日本産幼虫図鑑 青木典司 他/著 学習研究社 2005年

中部総合事務所環境建築局 2020/01/09



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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