鳥取聾学校ひまわり分校では、年2回、「~人権感覚を磨く~教師の自己チェックリスト」を実施し、人権の視点から自分自身を振り返る機会を設定しています。以下の2点をねらいとし、子どもたち一人一人を尊重した教育実践に効果的に取り組んでいます。
(1)様々な場面で自分自身の行動を振り返るきっかけにし、職員自らの人権意識を高めること
(2)職員自らが人権を大切にする姿を子どもたちに示すことで、子どもの人権意識を高めること
→「自己チェックリスト」はこちら
(「~人権感覚を磨く~教師の自己チェックリスト(県立米子養護学校:2020年6月版)を参考 に作成」)
また、アンケートの最後の部分に「その他…すてきな行動やうれしかったひとこと等」のポジティブメッセージを記載できる枠を付け加えることで、職員自身の人権についてもお互いに尊重し合える雰囲気づくりにつなげています。このような雰囲気づくりは、全職員の協働性を高めるとともに、「隠れたカリキュラム」として子どもたちにもプラスの影響を与えていきます。ひまわり分校では、このような取組の積み重ねを大切にし、子どもにとっても大人にとっても、人権が大切にされた教育環境を充実させ、教育活動全体を通した人権教育を推進しています。
【振り返りの一部を紹介します】
●あいさつや「ありがとう」の言葉がとびかう中にいるとやっぱり心が安らぎますね。
●毎日、ワークセンターの皆さんが子どもたちに笑顔で声をかけてくださっています。玄関にお花がたえず素敵です。
●ワークセンターの皆さんがいつも子どもたちのことを気にかけてくださり、名前とともに話しかけてくださるのがとてもうれしいです。
●予行練習の反省会で、改善案についてたくさんの人が意見を出し合うことができ、(時間はかかりましたが)前向きな発言が多く、皆で協議できる雰囲気がよいなと思いました。
●アンケートで「ありがとうございました」「お疲れさまでした」の一言があるのはいいですね。
●家庭の都合で休みが多くなってしまい申し訳ないです。周りの先生方にたくさんフォローしていただいて助かっています。朝礼などの連絡ノートも毎日書いてくださり、感謝しています。いつもありがとうございます。
●ほめる言葉かけが本当にすばらしいです。「ほめほめ習慣?週間?」としてささいなことも認め、ほめておられた姿がすばらしく、学ばせてもらっています。聞いている周りの者も気持ちがよいです。
他学年の児童へのメッセージです。このような温かいメッセージをもらうとうれしいですし、やる気も出ます。
PTA人権部の取組です。
子どもたちにはよいところがたくさんあります。改めて考えることで、さらに子どもを愛おしく感じ、子育ての力になります。
6年生の学年黒板に貼ってあったものです。今どのような学習をしているのか、これからどのような学習をしていくのかが分かりやすく、見通しを持って学習することができます。
保護者から児童へ「ありがとう」「大好きだよ」のメッセージ。お返しに児童から保護者へ「ありがとう」「うれしいよ」のメッセージ。それぞれのメッセージで完成した虹が、いつも児童が行き来する場所で輝き、みんなを見守っています。
夏休みの自由研究が、教室から飛び出し、ろう下、階段にびっしり!みんながんばりました。「よく分かったよ」「すごいね」「ありがとう」といった言葉が付箋に書かれ、貼られていました。研究した児童もそれを読んだ児童も、互いの成長が期待できる取組ですね。
自分で、または相互に描いた一人一人の似顔絵。 友だち全員がここにいます。真ん中には標語、友だちのよいところを見つけたカードもいっしょに貼っています。
カードに友だちのよい言動を書いてポストへ入れます。カードは放送や掲示で紹介します。代表委員会で目標となる言動も話し合い、全校で取り組んでいます。
毎月の目標のうち、年3回は人権の視点を入れています。学校全体の目標をもとに、各クラスが 具体的な目標を決めて取り組んでいます。
運動会のあとに、取組をふりかえり、お互いの 健闘や活躍、努力を称え、感謝の気持ちを伝えるメッセージを届けました。生徒はもちろん、保護者の方へのメッセージもあります。運動会以外にも、部活動の大会のあとなど、様々な場面で気持ちを伝えています。
人権フェスティバルで発表しました。夏休みのいじめサミットでの学習をもとに、 自分の良さ・がんばりを安心して出せる学校目指して話し合い、合言葉を決めました。