2013年6月28日
6月1日、倉吉市の打吹山(うつぶきやま)遊歩道で特定外来生物「オオキンケイギク」の駆除を行いました。 オオキンケイギクとは、もともと日本にはなかったもので、1880年代に観賞用、緑化用として導入され、路傍、河川敷などで野生化したものです。オオキンケイギクは、生態系などに被害を及ぼす恐れのあるもので、国が特定外来生物に指定しており、「栽培、保管、運搬、販売、譲渡、輸入、植える、蒔く」の行為が一切禁止されています。 生育初期 葉は細長いヘラ状で両面に粗い毛がある 満開の頃 花は黄橙色 花期は5月~7月 草丈:30cm~70cm程度 根から抜き取るのが効果的な駆除方法 結実の頃 結実後の駆除は種子を拡散させる恐れあり こうなる前に駆除しましょう 鳥取県では各地でオオキンケイギクの駆除活動を実施しているところですが、中部地区では昨年に引き続き、打吹山遊歩道(倉吉市みどり町)で実施しました。 打吹山は、倉吉市街地の南にあるおわんを伏せたような標高204mの山で、スダジイ・タブノキなどの自然林で覆われており、森林浴の森日本100選に指定されています。また、サクラやツツジの名所として知られており、倉吉市のシンボルになっており、県立自然公園に指定されています。 活動を行った遊歩道は、打吹山の南側から山頂へ登るための遊歩道で、市民が日常的に散歩に利用している道です。
打吹山遊歩道の地図 赤字:駆除作業を行った遊歩道 倉吉未来中心から望む打吹山 当日は、鳥取県自然保護ボランティア・倉吉市・県が協働し、遊歩道(約1Km)沿いのオオキンケイギクを抜き取っていきました。昨年も駆除したエリアにも関わらず、今年も群生しており、参加者はオオキンケイギクの繁殖力に驚かされながら、熱心に駆除作業に取り組みました。綺麗になった後は、展望台から倉吉の町並みを眺めて達成感を味わい、自然保護についての情報共有をして散会しました。 駆除作業前 駆除作業中 駆除作業後 抜き取ったオオキンケイギクは、生きたままの運搬は禁止されて いますので、枯らしてから処分します 展望台から望む倉吉市街 ご協力いただきました県自然保護ボランティアの皆さん、ありがとうございました。 鳥取県では、緑豊かな鳥取県の環境を全国にアピールする県民運動「とっとりグリーンウェイブ」を展開しています。みなさんも自然環境を保護し、後世へ引き継ぐために、自然保護ボランティアとして、活躍してみませんか。 また、地域固有の生物の多様性を守るため、身近にあるオオキンケイギクを刈り取ることから、自然を守る取り組みをしてみませんか。 関連リンク 県自然保護ボランティア募集のページ 特定外来生物同定マニュアル 記事内の背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものであり、カシミール3Dソフトで作成しています。
中部総合事務所環境建築局 2013/06/28 in 県立自然公園,植物
中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課
(自然公園担当) 電話:0858-23-3276 Fax:0858-23-3266
(野生鳥獣・狩猟免許担当)
電話:0858-23-3153 Fax:0858-23-3266
このページの見方
・記事のタイトルをクリックすると、全文が表示されます。
・「トップページ」をクリックすると、記事の一覧に戻ります。
・カレンダーの日付をクリックすると、その日の掲載記事が表示されます。 (※ただし、選択できるのは下線がある日のみです。)
・カテゴリーの項目をクリックすると、そのカテゴリーに分類された記事が表示されます。
Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000