防災・危機管理情報



 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2014年11月17日

三徳山の紅葉

 11月に入って日に日に秋が深まってきました。今回は、大山隠岐国立公園三徳山の紅葉の様子を紹介します。

 この記事は、元中学校校長で三徳山の植物に詳しい森本満喜夫氏と三徳山三佛寺住職の米田良中氏に助言をいただき掲載しています。

 11月11日に三徳山を訪れると紅葉が見頃を迎えていました。三佛寺の行者道沿いでは、ブナやイヌブナ、ミズナラの葉が黄色に色づき始めており、多くの登山者が紅葉を楽しんでいました。

 秋は紅葉により、三徳山の植物の特徴を実感できる季節です。
 
 行者道を登っていくと、葉が黄色に色づく落葉広葉樹(ブナ、イヌブナ、ミズナラなど)と、葉が緑色のままの照葉樹(ヤブツバキ、アカガシ、ウラジロガシなど)が連続している姿を間近で実感できます。

石塔付近
石塔付近

 特によく分かる場所は、入山入口からゆっくり登って20分の「(梵字)四丁」の石塔付近で、登山道を挟んで左側に黄色い葉のイヌブナがあり、右側に緑色の葉のアカガシがあります。


 また、文殊堂の回廊から西を望むと、多彩な色で染まった紅葉の全貌が見えます。三徳山では、豊かな自然が残っているため多種の植物が混在しています。このため、紅葉は一色ではなく、黄、赤、オレンジ、緑が混じった多彩な色になります。

行者道の文殊堂から西方面を望む
行者道の文殊堂から西を望む(奥には大山が見えました)

 当日は天候に恵まれて三徳山の奥に大山が見え、大山隠岐国立公園が一体となっていることを感じました。



行者道の文殊堂から南東を望む
行者道の文殊堂から南東を望む(投入堂方面)

 三徳山周辺では、ミヤマフユイチゴやヤブコウジが赤い実をつけ、ジンジソウの白い花が咲いていました。

木陰に赤い実をつけるミヤマフユイチゴ
木陰に赤い実をつけるミヤマフユイチゴ

足元で赤い実つけるヤブコウジ
足元で赤い実をつけるヤブコウジ


ひっそりと咲くジンジソウ
ひっそりと咲くジンジソウ

 このような三徳山ならではの秋の魅力を、是非現地でお確かめください。

 登山の際にはルールを守り、自然を壊さないように楽しみましょう。投入堂までの登山は険しい道であり、文殊堂の回廊も断崖絶壁になっており十分注意が必要です。また、今回ご紹介した投入堂へのルートでは三徳山三佛寺等への入山料が必要で、荒天時や冬季積雪時には入山禁止になります。


 関連リンク
  三徳山三佛寺

 三徳山関係の過去の記事はこちらから参照ください。
  2014年6月26日 2014年8月29日

中部総合事務所環境建築局 2014/11/17 in 国立公園,植物



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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