(1)受章者:西田 良平氏(鳥取大学名誉教授)
(2)受章区分:瑞宝中綬章(教育研究功労)
(3)功績の概要
・長年にわたり地震や自然災害の教育・研究に努められ、微小地震の観測・研究を通して
地殻応力の解析、地震活動解析、地震予知研究などの研究をし、主に断層周辺に発生す
る微小地震研究で多くの学術論文を発表された。
・昭和18年に発生した鳥取地震では、鹿野・吉岡断層と鳥取平野の被害分布を解明する
ために断層調査、地震観測等を実施し、詳細な被害の全貌を明らかにするとともに、
被害状況と地盤振動特性の関係や計測震度の分析から、鳥取県の地盤震動特性と地盤
構造の関係を推定した成果を25編の学術論文と10編の研究報告にまとめて発表され
た。
・平成12年10月6日に発生した鳥取県西部地震及び平成28年10月21日に発生した鳥取県
中部地震では、当日速やかに県災害対策本部に入り、山陰地域の地震活動などの研究活
動を通じて得られた知見を生かし、今後の余震活動の推移や最大余震の発生予測等、災
害対策に必要な指導・助言を実施された。
・平成17年から県防災顧問、平成26年から県原子力安全顧問として鳥取県の防災力の強
化に長年尽力されている。