二十四節気（にじゅうしせっき）の１つ大暑（たいしょ）の頃になり、鳥取県では梅雨が明け本格的な夏の暑さが続いています。

　さて、梅雨の最中の７月上旬のことですが、琴浦町の山間部でモリアオガエルの卵を見つけました。水たまりの上の木の葉に、ソフトボールくらいの大きさの泡状の卵が産み付けられていました。


ソフトボール大のモリアオガエルの卵

　１週間後に様子を見てみると、卵はしわくちゃになってしまい、下の水たまりにも残念ながらオタマジャクシの姿はありませんでした。


１週間後の卵

　モリアオガエルは、卵から孵ったオタマジャクシが水たまりに落下するように、場所を選んで卵を産み付ける習性があります。しかし、この卵は場所が適していなかったのか、天敵に襲われたのか、繁殖は失敗に終ってしまいました。

　しかし、別のモリアオガエルの産卵場所では卵の孵化に無事成功していました。


別のモリアオガエルの産卵場所

　この水たまりには、３００匹以上のオタマジャクシが元気に泳いでいました。


無事に卵から孵ったオタマジャクシ

　これから夏本番になると、雨が少なくなり暑い日が続きます。水たまりが暑さで渇いてしまわないか、オタマジャクシが無事にカエルになれるかと心配になりますが、そっと見守っていきたいと思います。