2017年10月18日
「赤い鳥 小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた」という北原白秋の童謡があります。どの赤い実を食べたのでしょうか。山道を通ると、赤い実が目につきます。今回はガマズミ(レンプクソウ科ガマズミ属)の仲間を紹介します。 ガマズミの果実は小さいですが、濃紅色でよく目立つ美しさがあります。先日、食べてみたらまだ酸っぱかったですが、初冬になると甘くなり、ジャムにしたら美味しいです。昔は東北地方の狩人が、雪山での疲労回復の薬として利用していたそうです。枝はよくしなり、和製かんじきの材料にも利用されていたそうです。 ミヤマガマズミの葉の表面は無毛で、光沢があることが多いです。ガマズミより標高の高いところに生えることが多いです。 オオミヤマガマズミはミヤマガマズミより少し標高の高い山地のに生えます。日野郡では県境に近く、標高の高いところで見ることができます。ミヤマガマズミの葉は無毛なのに対して、オオミヤマガマズミの葉の表面には毛が生えています。葉の先端は長く、尾状にとがっています。 コバノガマズミの葉には星状毛が生えていて、触るとビロードのような感じがして気持ちがいいです。ガマズミに比べると葉が小さいので、コバノガマズミという名がついたといわれています。果実は食べられますが、酸味が強く、ガマズミほど美味しくないようです。 カンボクは準絶滅危惧種で、県内では、山地の湿地周辺や日当たりのよい沢沿いに孤立的に自生し、個体数も少ないです。花期は5~6月。上の4種と葉の形が異なっているので、見分けが簡単です。
日野振興センター 2017/10/18
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