色覚(色の感じ方)は、味覚や嗅覚と同じように人それぞれに違います。
このため、見分けやすくするためにつけた色使いが、人によっては、色による情報を正確に受け取れなかったり、伝えたい情報とは違って受け取られてしまう場合があります。
色覚の差が情報の差にならないように、誰に対してもきちんと正しい情報が伝わるように、色の使い方などにあらかじめ配慮することを「カラーユニバーサルデザイン(カラーUD)」と言います。
日本人男性の約20人に1人、女性の約500人に1人が色弱(赤緑色弱)であると推定されており、日本全体では約320万人となります。
これらの色弱の人は、視力には問題は無く細かいものまで十分に見えますが、一部の色の組み合わせについて一般的な色覚者と色の感じ方が異なります。
(左)一般色覚の人の見え方 (右)色弱の人の見え方〔P型強度〕
カラーユニバーサルデザインの3つのポイントに配慮することにより、できるだけ多くの人に情報が正確に伝わるようになります。
1.できるだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ。
○色を変える
彩度の高い色と低い色、明度は明るい色と暗い色を組み合わせる。
○色の濃淡・明度の差(コントラスト)をつける
背景の色と文字の色に明暗の差をつける。
2.色を見分けにくい人にも情報が伝わるようにする。
○形を変えたり、文字にふちどりをつける
形を変えたりマークを併用したり、文字にふちどりをつけたりすると色を見分けにくい人にも伝わりやすくなる。
○ハッチング模様をつける
地図やグラフなどは斜線やドットなどの模様をつけると伝わりやすくなる。
○文字や線を太くする
太い線など面積が大きいほど色を感じやすく、色の違いがわかりやすくなる。
3.色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする。
○色の名前を記載する
用紙の縁などに用紙の色の名前を入れると伝わりやすくなる。( 「ピンク」「みずいろ」など)
(※「カラーユニバーサルデザインガイドブック」に詳細を記載しています。)
人によって色の感じ方が異なることに配慮し、情報を正しく伝えるための指針としてガイドブックを作成しました。
印刷物や案内表示などを作成する際に、できるだけすべての人に見やすく分かりやすい情報を提供するためには、どのような配慮が必要なのかを解説しています。
是非、ご活用ください。
※ガイドブック一括ダウンロード
(表紙、本文18ページ、裏表紙)
(
PDF:5092KB)
※ガイドブックを分割してダウンロードする場合はこちらからどうぞ。
- 表紙
- このガイドブックの趣旨
- 色覚の多様性
- 色の感じ方はどのように違うのか
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全8ページ
PDF: 2226KB |
- カラーユニバーサルデザインで改善
- カラーユニバーサルデザインの進め方
- カラーユニバーサルデザインの実践事例
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全8ページ
PDF:1781KB |
- カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット
- カラーユニバーサルデザインの支援ツール
- カラーユニバーサルデザインチェックリスト
- 裏表紙
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全4ページ
PDF:1086KB |
不特定多数のかたが利用する施設等の案内・サインなどを「誰にでもわかりやすい色づかいやデザイン」に改善するための事例集を作成しました。カラーユニバーサルデザインの実践のためにご利用ください。
ダウンロードはこちら(PDF:1533KB)
・カラーユニバーサルデザインとは
・色覚の違いと呼称(用語)について
・色の組合わせについて
・カラーユニバーサルデザイン施設調査
・施設調査(検証)結果について
・カラーユニバーサルデザインの進め方
・調査施設の改善事例
とっとり人権情報誌「ふらっと」第22号(平成26年11月発行)にカラーユニバーサルデザイン特集を掲載しました。
カラーユニバーサルデザインの考え方や必要性を広く知っていただくため、色弱模擬フィルターの貸出しを行っています。
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