市町と連携した中世城館の取組

市町と連携した中世城館の取組

 当センターでは、史跡の指定候補となる重要遺跡の基礎調査として、昨年度から中世城館の再調査に取り組んでいますが、地域が文化財の保護と活用を進め、地域づくりに活用するという改正文化財保護法の趣旨からすると、県だけでなく、地元市町村にとっても共通のテーマといえます。

 そこで令和2年度の中世城館再調査事業を東伯耆で展開するに当たり、戦国時代後期にこの地域で中心的な役割を果たした城館が多く所在する倉吉市、湯梨浜町、北栄町の埋蔵文化財担当者にお集まりいただき、相談させていただきました。

 センターでは、この地域で重点的に再調査を行うこととしており、現地調査によって縄張り図の作図、文献調査によって城の歴史的な価値づけについて調査しますが、地元市町村としてこの調査に同行をお願いしました。また、東伯耆エリアの関連城館マップの作成についても提案させていただきました。皆さん趣旨に賛同され、方向性を共有して取り組むことになりました。

 また、センターでは、11月に東伯耆の中世城館の調査成果を紹介する企画展示を予定していますが、その後東伯耆の各市町でも巡回展とすることで、一緒に普及活用を図っていくことになりました。

 県・市町村が連携して取り組むことで、より効果が上がるものと期待しています。

  

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センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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