2011年6月1日
今年は例年に比べて随分早い梅雨入りとなり、毎日ぐずぐずした空模様が続いています。 この時期に小高い丘や山に登って「下界」を見下ろせば、キラキラと光を反射している田んぼが目に入ってきます。
大規模林道から三朝町西小鹿集落を見下ろす。 田植えが終わった田んぼ、緑が濃くなった雑木林、黒々とした杉林、黄褐色の竹林。典型的な日本の里山。 なつかしさ、郷愁を覚える光景です。 平野部の状況も撮影しました。 やはり田んぼはひかり輝いています。
一等三角点の蜘ヶ家山(171m)から北条平野を見渡す。田んぼのほか最近では珍しい麦畑も。 高規格道路として付け替えられたR313号の延びる先には、風力発電所や日本海が。
倉吉市と湯梨浜町の境界をなす大平山から浅津方面を眺める。左前方は山陰道の高架、右は東郷池。田んぼは代掻きの真っ最中で、田植えはこれから。 わが日本国の古名を豊葦原瑞穂国(トヨアシハラノミズホノクニ)というそうです。 太古の昔、わが国の平野部はアシに覆われた低湿地だったようです。大陸南部を原産地とするイネはこの条件によく適応し、いつの間にか国土の多くを覆い尽くしました。高温多湿の日本の気候に最も適した作物だったのでしょう。 最近、食料まで自由化するTPPへの参加が取りざたされていますが、正気の沙汰とは思えません。 日本の林業に大打撃を与え、山林のみならず山村をも荒廃させた元凶が木材の自由化であったことを思い起こす必要があります。 一斉に湿地に変身する日本の農地を眺めていると、適地適作、身土不二、地産地消、スローフードなど様々なキーワードが思い浮かんできました。(自然保護監視員 浜辺正篤)
中部総合事務所環境建築局 2011/06/01 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道,野鳥
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