琴浦町の船上山の山頂に昭和３９年に建てられたコンクリートブロック造りの休憩舎があります。



　１階は休憩室とトイレ、屋上が展望台となっています。
　ふもとの少年自然の家で宿泊研修を行なっている子どもたちがたくさん登ってくるのですが、この施設の利用は少ないように感じています。

　外観、内部ともに老朽化がすすんでおり、トイレは汲み取り式で、今の水洗に慣れた子どもたちは利用しにくいだろうと思っていたところでした。

　このような状況のなか、今年度から、登山者の利便向上のため、国(環境省）直轄事業で県が事業実施主体となり、休憩舎の改築工事をすすめています。


　工事の内容ですが、今と同じ位置に木造２階建て、水洗トイレ付きの休憩舎を新築します。し尿処理は土壌の微生物の働きで汚水を浄化する土壌処理方式を採用し、屋根に付けられたソーラーパネルによる発電で水を循環するシステムとするなど、新しい休憩舎には様々な工夫があります。
　秋が終わる頃には快適な新しい休憩舎が完成する見込みです。

　国立公園にも指定されている船上山は、豊かな自然はもちろんのこと、歴史的にも魅力あふれたすばらしい山です。これを機会にぜひ訪れてみてください。(自然保護監視員　浜辺正篤）