問題です。鳥取県の人口重心は、近年どの方角へ推移しているでしょう?
「人口重心」とは、地域に住む1人1人が同じ重さを持つと仮定して、その地域内の人口が全体として平衡を保つことのできる点のことをいいます。
日本全体の人口重心は岐阜県関市内に位置し、直近の2015(平成27)年では5年前の前回調査時から南南東へ推移しています。ちなみに、岐阜県内には人口重心を記念して整備された施設や石碑があるようです。
答えは「北西」でした。日本の人口重心とは反対の方角へ推移しているようです。
現在の計算方法による人口重心が公表されているのは2000(平成12)年以降分ですが、鳥取県の人口重心の推移は次の地図のとおりとなっています。直近の2015(平成27)年の結果では、倉吉市北面地区内の北緯35度27分23.27秒、東経133度46分48.13秒の地点に位置しています。
北西へ推移している要因としては、県南部の中山間地域における人口減少が北向きに働くことや県西部の米子市や日吉津村での人口増加の影響などが考えられるでしょう。
なお、次の写真は、2015(平成27)年の国勢調査結果による鳥取県の人口重心の付近で撮ったものです。
2020(令和2)年の国勢調査による人口重心はどこへ向かうのでしょうか。皆さんも注目してみてください。