2016年7月22日
梅雨が明けた7月中旬、琴浦町(ことうらちょう)の一向平(いっこうがなる)を訪れると、日本の滝百選の1つ大山滝で涼を求める人で賑わっていました。歩道脇にはクサアジサイやヤマジノホトトギスなどの夏の花が咲いており、山にも本格的な夏が訪れたことを感じました。
7月の大山滝 クサアジサイ ヤマジノホトトギス さて、今年から8月11日が「山の日」として新たに国民の祝日になります。これは、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という意義のもとに制定されるものです。鳥取県では山の日制定に合わせ、自然体験教室などのイベントを行って山に親しむ機会を提供したり、登山のマナーや心構えを啓発するための取組みを行っているところです。 鳥取県内には中国地方最高峰の大山(標高1,729m)をはじめ多くの山があり、鳥取県中部には国立公園の三徳山や船上山など優れた自然の残る山があります。その他にも周りを見渡せば山が広がる自然豊かな環境で、人は古くから山と関わりながら暮らしてきました。 鳥取県中部の代表的な山 三徳山(三朝町) 三徳山は修験道の聖地として信仰され厳格に守られてきたため、原生的な自然林が残っている山です。 船上山(琴浦町) 船上山は、古くは山岳信仰の地で後醍醐天皇ゆかりの史跡が残り、屏風のような岩と草原がある山です。岩場や草原の植物がみられます。 このような山を覆っている森林には多くの役割がありますが、一般的に次のようなものがあります。 (1)水を蓄えるダムのような役割 (2)洪水や土砂崩れなどの自然災害を防ぐ役割 (3)二酸化炭素を吸収する役割 (4)動物たちのすみかを提供する役割 (5)森林浴効果など人がリフレッシュできる場を提供する役割 ところで、実際に一歩山の中に入ると、登山者のマナーを疑う事例があります。7月中旬、大山滝周辺をパトロールしたところ登山者の捨てたペットボトルが目立ちました。 登山道脇に捨てられたペットボトル 登山などで山を訪れる際は、むやみに山を汚したりしないよう登山マナーを守ることが大切です。マナーを守ることは、豊かな自然を守るための第一歩だと思います。 山の恩恵に感謝し、豊かな自然を守ることで、この美しい環境を次の世代に引き継いでいきたいものです。
1.十分な準備とゆとりある計画で 2.トイレは入山前や決まった場所ですませる 3.登山道からはずれて植物を傷つけない 4.施設や設備を大切につかう 5.ゴミは持ち帰る ~~~~~~~~~~~~~~~~
また、今年は鳥取県内でもツキノワグマの目撃情報や被害があります。山に入る時はツキノワグマに遭遇しないように次のような対策を行いましょう。
・ラジオや鈴を携帯し、音を出しながら行動する ・見通しの良い明るい場所で行動する ・朝や夕方は一人での外出は控える
中部総合事務所環境建築局 2016/07/22 in 国立公園,植物,中国自然歩道
中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課
(自然公園担当) 電話:0858-23-3276 Fax:0858-23-3266
(野生鳥獣・狩猟免許担当)
電話:0858-23-3153 Fax:0858-23-3266
このページの見方
・記事のタイトルをクリックすると、全文が表示されます。
・「トップページ」をクリックすると、記事の一覧に戻ります。
・カレンダーの日付をクリックすると、その日の掲載記事が表示されます。 (※ただし、選択できるのは下線がある日のみです。)
・カテゴリーの項目をクリックすると、そのカテゴリーに分類された記事が表示されます。
Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000