そろそろ梅雨入りを迎える時季になりました。梅雨といえば、「梅」の季節でもありますね。今年も梅ジャム作りにチャレンジします!
さて今回は、特定外来生物に指定されているオオキンケイギクの抜き取り作業の様子を紹介します!
外来生物とは、元々生息していなかった場所に人間活動を通して持ち込まれた生物のことを言います。
主に外国から日本に持ち込まれた生物のことを指しますが、最近では日本の在来種であっても外来生物と呼ばれることがあります。(例:大山頂上のオオバコ。大山頂上には元々生息していなかったが、登山者の靴等によって種が持ち込まれ繁殖)
外来生物は、元々存在している生態系を狂わせたり、人の生命・身体、農林水産業へ被害を出す恐れがあります。
その中でも特に取り扱いに注意が必要なものを法律で特定外来生物として指定し、飼育・栽培・保管・運搬・販売・輸入などを原則禁止しています。
オオキンケイギクは、園芸や緑化目的で日本に広まりましたが、在来植物の生態系を脅かすことがわかり、平成18年に特定外来生物に指定されました。
繁殖力が強く、抜いても根絶するのに時間がかかるので、今後も根気強く向き合う必要があります。
6月6日に江府町役場と日野振興センターの3名で、日野川の河原に入り込んでしまったオオキンケイギクの抜き取り作業を行いました。今の季節、花がきれいに咲いているので目印になります。
また、日南町のある川では、同じ特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウが群生してしまい、手がつけられない状況になっています。
繁殖力が強いので、そうなってしまう前に早期発見早期駆除が大切。今のうちに抜いてしまわないといけません。
ご家庭でオオキンケイギクを駆除される時は、抜いたものを天日でさらした後、家庭ごみとして処分してくださいね。
オオキンケイギクは悪者ではありません。人の都合で連れて来られ、与えられた場所で一生懸命生きているだけす。可哀想な植物です。
今後、このような動植物を増やさないためにも、動植物の移動は考えて行わないといませんね。
日野振興センター 2017/06/08