小雨の中、船通山に登ってきました。まだ紅葉には早いですが、たくさんの花が咲き、木の実もたくさん見ることができます。お天気のいい日に登ってみませんか。頂上から見える景色も素晴らしいですよ。
シラネセンキュウ(白根川弓、セリ科)。「川弓」は薬草ですが、このシラネセンキュウに薬効があるのかどうかはわかりません。渓流沿いに咲く姿は清楚です。
キバナアキギリ(黄花秋桐、シソ科)。近くに寄ってじっと花を見ると、紫色の何かが出ています。これは不完全な葯(「やく」雄しべの中で花粉を生成し、収納する部分を外形的に見た場合をいう)で、雄しべは花の上部にあり見えません)
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯、キク科)。ヒヨドリバナの仲間にはアサギマダラが蜜を吸いにやってくるので、出会えるかもしれません。
キクバヤマボクチ(菊葉山火口、キク科)。アザミに似た淡紫色の花が咲きます。若芽のころには草餅などにして食べることができます。「火口(ほくち)」とは、火打石などで火をおこす時、最初に着火させるために用いる着火させやすい燃料のことをいうそうです。
船通山ではこの時期、ほかにも、アキチョウジ、ツルニンジン、センブリなどたくさんの花が咲き、ハイイヌガヤ、チャボガヤ、ツリバナ、ムラサキシキブなどの果実も見ることができます。
日野振興センター 2017/10/03