「墨付け」から始まった木造建築科の施工実習の紹介も、今回が最後となりました。
まずは、完成した家屋の様子から。
(外観)
こちらは玄関です。
玄関引戸も取り付けました。
玄関から入るとすぐに廊下があり、先には勝手口があります。
(廊下の天井)
玄関から見て右側の部屋は洋室です。
(部屋の入口から見た部屋の様子)
部屋の中から見ると、このような感じです。入口のからは、和室が見えます。
玄関からみて左側の部屋は和室です。
(入口から見た、部屋の様子)
(部屋の中から見た様子)
押入れもあります。
職員も完成した家屋を見学しました。
完成を祝って、新しい畳の上でちょっとしたお茶会をしました。
訓練生から施工実習をとおして感じた事や思ったことを聞いてみると。
「和室を作ったことが一番いい経験になった。枕棚を取り付けることができなくて残念だったけど、押し入れを一人で作らせてもらいとても良かった。」
「和室は柱が全て見えるので、常に気を配って作業した。柱も1本1本、その性質や細かな部分(角度、大きさ等)が違うので、どれも真剣に作業した。」
「素人から始めた自分でも、先生に教わりながらここまで作ることができてびっくりした。」
「作ってみて、まだまだ奥が深いとも感じた。」
「この経験をこれから働く仕事に活かしていきたいと思う。」
と、話してくれました。
そして、週明けにはなんと解体作業となりました。
外壁の板や天井板が次々と取り外されます。
私も解体のお手伝い。以前、私が打ち付けた外壁を取り外していきます。
小さな釘だったので、簡単に抜けると思っていましたが、なかなか抜けず苦戦してしまいました。
取り付けることより、解体は難しいものだと感じました。
解体作業の終盤は建前の時でもお世話になった、土木システム科の訓練生が応援に駆けつけてくれました!
しっかりと組まれた木造の躯体の解体作業はとても大変です。
解体作業も終わり、実習室には材木の山が。
この材木はこれから分別して、来年度の木造建築科の訓練の教材として再利用されます。
最後に、木造建築科の先生より
「木造建築科では、木造家屋を一から製作し住宅ができるまでを学ぶことができます。また、解体までの施工実習も経験することができます。
この様な経験が、少しでも社会に出て仕事に活かせることを心から望んで応援しています。
訓練生の皆様、1年間お疲れさまでした。」