ドクダミの花が咲くころになると、夏が来たという感じがします。
ドクダミは毒に効果があるという意味で、「毒矯み」=毒を抑えるが名前の由来になったようです。
あちこちで、白い花弁(かべん:花びら)のように見えるものがよく目立っていいて、ドクダミのお花畑ができているように見えます。
白く花弁のように見えるものは、総苞片(そうほうへん)という、質、色が変化した葉になります。
これはドクダミの花穂(かすい:穂のような形で咲く花のこと)です。
ドクダミ科の花は、花弁も萼(がく)もありません。花穂には、先端が3つに別れた1本の雌しべと3本の雄しべがある小さな花をびっしりとつけています。
まるで今にも開花しようとしそうな蕾(つぼみ)のようですが、 白い総苞片が開いて、中から花穂が出てきます。
ドクダミは特有の臭気がありますが、山菜として天ぷらで食べることができます。
生薬として、利尿作用、高血圧、動脈硬化などに効果があるようです。湿疹、かぶれなどには、生の葉をすりつぶして貼るといいようです。
漢方薬としては、解毒剤として用いられ魚睲草桔梗湯(ぎょせいそうききょうとう)、五物解毒散(ごもつげどくさん)などに処方されるそうです。しかし、ドクダミは単独で用いられることが多く、他の生薬とともに用いることはあまりないようです。
日野振興センター 2018/06/25