2008年7月11日
江戸時代、長崎にやって来たシーボルトが、アジサイの学名を彼の日本人妻「お滝」から取り、 Hydrangea Otaksa としたのは有名な話です。妻に「おたきさん」と、やさしく呼びかけていたのでしょうか。
彼がOtaksaと名づけたのは、庭の周りによく植えられている普通のアジサイで、ボール状となった豪華な花を付けるタイプのものです。 梅雨のこの時期、県中部の山々は様々な野生アジサイで彩られます。これらは周囲のみ飾り花があるだけですが、素朴な中にも華やかさがあります。 ヤマアジサイ 日本海側にあるものはエゾアジサイというそうですが、判別が??? 林道脇などにも多く生えています。 暗い林の中で真っ青なこの花に出会うと何かドキッとさせられるものがあります。 ツルアジサイは少し変わっていて、つるを伸ばし、岩や他の木に絡みつきます。 温暖化対策で壁面緑化が勧められています。使ってみれば、またツタとは違った味が出るのではないでしょうか。 ノリウツギは東北方面ではサビタの花と呼ばれます。昔、歌謡曲の歌詞にあったような気がしますが。 紙漉きの際に繊維をくっつける糊の役目に使われたので、「糊空木」となりました。
ところで、ツルアジサイによく似たものにイワガラミがあります。花のない時期は判別が困難ですが、花を見ればすぐわかります。飾り花のガクの数に注目して比べて見てください。
イワガラミ 1枚
ツルアジサイ 4枚
アジサイの葉には中毒する成分があるそうです。食べないようにしましょう。(自然保護監視員 浜辺正篤)
中部総合事務所環境建築局 2008/07/11 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道,野鳥
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