防災・危機管理情報



 中部担当の自然保護監視員が、日々のパトロールの中で発見したこと、感じたこと等を綴りながら、中部地区の魅力的な自然の数々をご紹介します。
 

2010年10月26日

鏝絵・なまこ壁の見事な土蔵

 10月20日、県東部を中心に活動する自然保護団体の自然観察会が琴浦町の篦津(のつ)海岸で開催されました。
 解説者として参加しましたので、その様子をお知らせします。

 大山を起源とする火山砕屑物が波に洗われて、石ころがごろごろ重なった海岸はこの辺り特有のもので、東部の砂浜に慣れた20人の参加者の目には珍しく、新鮮に映ったようです。

  海岸に生育するツルナやオカヒジキを齧っては、しょっぱいなどと童心に帰ってはしゃぐ参加者。波も静か、崖にはツワブキの花も咲いて絶好の観察日和でした。 「ススキにしては葉が広い、太平洋側の海岸に多いハチジョウススキではないか」との声。さすが自然保護団体だけに会員の中には専門家も。

 この一帯を北限とする県の天然記念物ハマヒサカキを始め、海岸特有の植物をじっくりと観察した後、最近、鏝絵(こてえ)・なまこ壁で注目を浴びている近くの光(みつ)集落の土蔵を見学することになり、場所を移動しました。

 村の入口に作られた駐車場に着くと、マイクロバスの団体さんもこれから見学で、地元のガイドさんの説明を受けていました。これ幸いと厚かましく合流して後をついて歩くことにしました。

 蔵だけでなく母屋の壁にも派手な装飾。隣近所で競い合ったかのよう。 鏝絵も鶴、亀、鯉、小槌、巾着、色ガラスを貼り付けたものなど極めて多彩。 わずか40数戸の小さな村に20棟もの蔵があり、見学者も増加の一途、ということです。

 民家の蔵に過剰とも思える装飾の数々。施主と左官の遊び心と余裕のなせる技でしょうか。県内にはこのような蔵が沢山あるようで、11月初めには倉吉市で「全国鏝絵なまこ壁サミット]が開催されます。

 自然ばかりでなく、文化や芸術方面にも少しウィングを広げたすばらしい1日でした。(自然保護監視員 浜辺正篤)
 

中部総合事務所環境建築局 2010/10/26 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道,野鳥



問合せ先

中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課

(自然公園担当)
電話:0858-23-3276  Fax:0858-23-3266

(野生鳥獣・狩猟免許担当)

電話:0858-23-3153  Fax:0858-23-3266

  
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