よく晴れた2月14日、船上山のパトロールに出かけました。
少年自然の家の駐車場に車を置くと周りの桜の木にたくさんのウソ。さかんに花芽をついばんでいました。桜祭りはどうなるか・・・
茶園原は所どころ地面が出ています。スノーシューを持ってきたのですが、不要でした。この時期にしては異常なほどの雪の少なさです。
山頂も40~50cm程度、新築の休憩舎の周りは風に吹き飛ばされてほとんどなく、トイレ浄化の電源となる屋根の太陽光パネルにも光が降り注いでいます。
展望の効く北東方面に目をやると、春霞なのか浦安や北条の風車の向こうに日本海がぼんやりと浮かんで見えました。
帰り道、ふもとの村の道端に車を止めました。以前から少し気にかかっていたものがあるのです。
石造りの祠のようなものと50cmもある大きなわらぞうり。これは一体なんだろう?しばし覗き込んでいると折りよく散歩のご婦人が通りかかり、尋ねてみました。
石造物はサイノカミサン(道祖神)、ぞうりは魔除けとのこと。この村には力持ちの大男が住んでいるぞ、近づくな!というサインだそうです。
もともとこの場所、後醍醐天皇が衣を掛けたという大松があり、以前はぞうりもその松に掛けられていたとのことです。確かに大きな切り株がありました。
ついでに昨年4/27に撮った画像をもう一つ。近くの柴尾神社の様子です。
境内一面にニリンソウが真盛り、中にはイチリンソウもちらちらと。
このような大群落は初めてでした。
ややもすると名の知れた観光地ばかり注目されますが、春のいっとき姿を現す自然のお花畑や素朴な民俗など趣きのあるものは少なくありません。
暖かくなったらぜひ船上山に足を向けてください。(自然保護監視員 浜辺正篤)