あらすじ
ここはT県庁。
職員の時間外勤務の多さに悩み、何とかしようと対策を進めているところ。そのとっかかりとして、カイゼン活動で成果を上げている民間企業に職員(坂本鳥馬)を派遣し、そのノウハウを修得させることとした。
派遣期間が終了し、ノウハウを吸収した鳥馬は、県庁に戻った後、配置所属のグループリーダーとして当該グループの業務カイゼンに取り組むこととなった。
配置されたのは、産業労働部商工振興課海援グループ。そこには、西郷サブリーダー以下、個性的なメンバーが揃っていた。
海援Gでは、外国航路を使って県産品を輸出する企業への助成金を担当しており、みんなそれなりにマジメに仕事をしているのだが、助成金手続きの遅さにクレームもしばしば。加えて、このグループは県庁内でも指折りの時間外勤務が多いところ。
企業でカイゼンのノウハウを身に付けていた鳥馬は、執務室の整理整頓ができていない、人によって仕事のやり方がバラバラ、助成金の申請方法が複雑といった問題点に目をつけ、海援GでQCサークル(注)を作ってカイゼン活動をしようとする。
果たして、海援Gの仕事はカイゼン活動で変わるのか!?
(注) QCサークル
所属内でカイゼン活動を自主的に行う全員参加型の小グループのことです。
「QC」とは、「Quality Control(品質管理)」の略です。
主な登場人物
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【坂本 鳥馬(さかもと とりま)〔リーダー〕】
海援グループのリーダー。この物語の主人公。
T県からカイゼンを学ぶため民間企業に派遣。県庁に戻った後、産業労働部商工振興課海援G配属となり、改善を進める。
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【西郷 隆(さいごう たかし)〔サブ〕】
海援Gのサブリーダー。
温厚な性格だが、見るところは見ている。 |
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【千葉 サエ(ちば さえ)〔アネゴ〕】
海援Gのメンバー。
アネゴ肌のしっかり者。
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【近藤 長太(こんどう ちょうた)〔チョウさん〕】
海援Gのメンバー。
やる気はあるのだが、若干空回り気味。 |
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【寺田 良子(てらだ りょうこ)〔おりょうちゃん〕】
海援Gのメンバー。
ちょっとノンビリしているが、やることは手堅い。 |
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【後藤 庄二(ごとう しょうじ)〔ショウ〕】
海援Gのメンバー。
やる気満々の新人。
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【岩崎 玄太郎(いわさき げんたろう)〔ゲンさん〕】
海援Gの嘱託職員。
定年退職後、海援Gの現役時代の知識、ノウハウを買われ、嘱託職員として復帰。
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