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鳥取県立総合療育センター 鱸院長

祝辞

                 ご祝辞  
                  
             鳥取県立総合療育センター院長 鱸俊朗                            
 鳥取療育園創立40周年 本当におめでとうございます。私と療育園との係わりは、鳥取県立中央病院整形医師と療育園園長の兼務を仰せつかった平成14年4月から平成17年3月までの3年間でした。その間、積善学園の廃止に伴う業務移管や、療育の質の向上をめざして作業療法士、言語聴覚士の配置が行われ、さらに平成16年に行った増改築工事で環境整備、きらりルーム(活動の場)の拡充が図られました。平成17年2月には片山善博前鳥取県知事ご出席のもと、記念講演に姫路市総合福祉通園センター宮田広善先生をお招きして盛大に創設30周年の祝賀会を行ったことが、昨日のように思い出されます。平成14年にはシニアディレクター北原佶先生が総合療育センター院長に就任され、脳性麻痺に対する整形外科手術の導入が進んだ時期でもありました(北九州療育センター佐伯満先生による手術指導による)。
 一方、この期間は、ノーマライゼーション実現を目指す社会福祉基礎構造改革の理念を基に支援費制度が導入され、障がい児施策においても大変革の出発点で、また、療育現場では周産期医療の進歩に伴う陰の面での障がいの重症化、重複化、濃厚な医療ケアの必要な児者の増加、発達障がい児の急増に対する対応など問題解決に向けた取り組みが始まった時でもありました。
 このような状況のもとで、平成17年4月から鳥取療育園の歴史では初めて療育園専任の前岡幸憲園長をお迎えできたことは、鳥取県の療育にとってエポックメイキングなことでした。先生は就任後、障がい児外来・発達障がいに特化した児童発達事業など鳥取療育園の構造改革に着手され、また東部圏域の地域療育へのアウトリーチ、障がい理解の啓蒙活動など積極的に他機関と連携、マネージメントされ、優秀なスタッフと協働して成果を挙げておられ、同じ鳥取県の療育に携わる者として頼もしく思う次第です。
 しかし、障がい種別の一元化に対応が求められる療育の質向上を考えるとき、専門スタッフの知識、スキルの向上、スタッフ間の効率的な連携、多機能なきめ細かい事業展開など、今後さらなるマンパワーの増強、効率的なシステム(ネットワークつくり)など多くの課題が残っており、スタッフ各自の負担も増えると思われ、タイムリーな的確な県の人事的配慮も望まれるところです。
 最後になりますが、創立40周年の鳥取療育園の歩みが、今後の新たな道しるべとなり、鳥取療育園のスタッフの皆様が、障がい児療育にむけた新たな挑戦(○生きていることを楽しめるような支援 ○障がいの軽減のみならず、子どもの良い点を見つける支援 ○親、家族が育児を楽しめるような支援 ○くつろぎの場を提供する支援:鳥取県シニアディレクター 北原佶先生による)されることを期待するとともに、鳥取療育園が東部圏域の総合通園施設としてますます充実、発展し地域の障がい児福祉の向上に一層貢献されることを祈念してお祝いの言葉とします。

  

最後に本ページの担当課    鳥取県立鳥取療育園
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