自然豊かな恵まれた環境と生産者のたゆまぬ努力で、おいしく安心・安全にはぐくまれてきた鳥取和牛。歴史を振り返ると、先人が牛に親しみ、常に先進的な取り組みに挑戦してきたことが分かります。
鳥取和牛は不飽和脂肪酸の「オレイン酸」を多く含むことから脂はまろやかで甘く、赤身にコクがあるためあっさり軽やかな後味が特徴です。中でも、オレイン酸を55%以上含む「鳥和牛オレイン55」は2011年にブランド化され、16度という低い融点での脂肪の口溶けや豊かな風味が人気を集めています。
鳥取県では、江戸時代から日本三大牛馬市の一つ「大山牛馬市」が大山博労座に開設され、大正時代には国内初の牛の戸籍管理に取り組みました。1966年の第1回全国和牛能力共進会で一等賞の鳥取県の種雄牛「気高号」は9千頭以上の子孫を残し、各地のブランド牛の始祖と言われています。
また、人気の牛肉料理「しゃぶしゃぶ」のルーツも鳥取に。鳥取市出身の民芸運動家、吉田璋也が戦時中に軍医として赴任していた中国から持ち帰った調理法を基に、日本式しゃぶしゃぶ「牛肉の水炊き」が誕生。同氏が1962年に同市内に開店した店では、「牛肉のすすぎ鍋」としてメニューに出されました。
口溶けの良さと風味豊かな味わいで人気の「鳥取和牛オレイン55」
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