防災・危機管理情報


平成21年9月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨
 

これより、今議会に提案いたしました平成21年度鳥取県一般会計補正予算をはじめとする諸議案につきまして、その概要を御説明いたします。

今議会に提案いたしました議案は、

 

  予算関係   6件

  条例関係   8件

  その他の案件 8件 の 合計 22件であります。

 

 それでは、議案第1号 平成21年度鳥取県一般会計補正予算につきましてその概要を御説明いたします。

 

はじめに、新型インフルエンザ対策についてであります。
 国内での死亡者が相次ぎ、県内でも集団感染が多数発生するなど、秋以降の本格的な流行が懸念される中で更なる対応が求められているところであります。このため、遺伝子増幅装置などの検査機器を追加整備し検査の迅速化を図るほか、仮に感染されることとなれば重症化しやすい患者と発熱等のある患者の接触を極力避けるため協力医療機関が行う仮設診療施設整備や移動式人工透析機の整備を支援し、流行拡大と強毒型の発生に向けた体制整備を着実に行おうとするものであります。 

次に土砂災害対策についてであります。
 7月の豪雨により山口県防府市で発生した災害時要援護者利用施設での土砂災害を踏まえ、市町村と連携して避難対策指針の作成などソフト対策を進めているところでありますが、災害時要援護者利用施設近傍の土砂災害防止措置が必要な箇所について、更に事業化のための調査を緊急に行おうとするものであります。

次に経済・雇用の安定・活性化についてであります。
 依然として厳しい県内企業の経営環境に鑑み、鳥取県信用保証協会と連携して企業の新たな資金需要に応える低利融資制度を創設し、企業の円滑な信用保証制度活用につなげる緊急臨時的な措置を講じることとしております。あわせて、既存の企業立地事業補助金の対象とならない小規模な設備新増設に対する助成制度を緊急措置として設けることとし、景気回復後の成長に向け雇用を維持しながら業態の高度化に取り組む企業を支援することとしております。
また、ロシア・ウラジオストクでの貿易拠点窓口設置を支援し県内企業のロシアでの事業展開を進めるほか、北東アジア地域の貿易及び観光情報を収集しデータベース化するなど、環日本海国際定期貨客船の安定運行と県内経済の活性化を図ることとしております。

 更に、燃油高、魚価低迷の影響を受けている漁業者に対し、新たに長期、低利の運転資金を創設し資金調達の円滑化を図るとともに、2年ぶりの大量発生となった大型クラゲについては、県内の漁業協同組合に対し県独自の駆除網(くじょあみ)・洋上駆除の支援を行うこととしております。あわせて、第10回全国和牛能力共進会に向け、鳥取県で産まれた優秀な種雄牛である「(かつ)安波(やすなみ)」の肥育技術習得を行う農家を支援し鳥取和牛のブランド化を目指すこととしております。

このほか、米子空港滑走路2500m化に伴う国際チャーター便の支援など利活用推進、医師不足対策、鳥取方式の芝生化促進、国の補正予算による各種基金の積立などの予算を計上した結果、今回の補正予算の総額は、146億4干万円余となり、補正後の予算総額は、3,842億6千万円余となるものであります。

 

 次に補正予算以外の主な議案につきまして御説明いたします。 

議案第7号 鳥取県情報公開条例の一部改正につきましては、社会経済活動等の広域化や全国的な動向を踏まえ、何人も開示請求できるよう所要の改正を行おうとするものであります。

議案第11号 鳥取県廃棄物処理施設の設置に係る手続の適正化及び紛争の予防、調整等に関する条例の一部改正につきましては、小規模の焼却施設を新たに条例の手続の対象に加え、事業者と地域住民間の紛争を予防しようとするものであります。
 

 以上、今回提案した付議案につきまして、その概要を御説明いたしました。よろしく御審議のほどお願いいたします。

  

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