基幹的な農業水利施設の多くは、昭和30年~50年代頃に整備され、現在、老朽化の進行により更新が必要な状態となっている施設も多くあります。
しかし、これらの施設をすべて更新するには膨大な事業費が必要となるため、既存施設を診断し、計画的な補修や補強等による長寿命化対策を実施することで、既存施設を有効利用するとともに長期的なコストを低減させることが必要とされています。
このため、一定規模以上の基幹的な農業水利施設について、計画的な機能診断の実施と保全計画の策定を進めています。
下図は、施設の長寿命化とライフサイクルコスト低減のイメージです。
(農林水産省「農業水利施設のストックマネジメントについて」より)