防災・危機管理情報

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I 結果の概要


1 総括 ~減少傾向が続く生産基盤~

 今回の調査結果を前回(平成15年調査)と比べてみると、漁業経営体数(個人、会社、漁業協同組合、漁業生産組合及び共同経営)は818経営体(△13.5%)、漁船隻数は943隻(△18.2%)、動力船トン数は9,242.2トン(△2.2%)となり、海面漁業の基本をなす数値がそれぞれ減少した。

第1表


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2 漁業経営体数 ~漁業経営体数がさらに減少~

(1)漁業階層別経営体数

 漁業経営体数を漁業階層別にみると、沿岸漁業層では、「漁船非使用」が10経営体(28.6%)増加したが、漁船使用の各階層では、「1トン未満(船外機付漁船含む)」が42経営体(△13.6%)減少するなどすべての階層で減少し、沿岸漁業層全体で117経営体(△13.3%)と大きく減少した。
 中小・大規模漁業層では、大規模漁業層に増減はなかったが、「10~50トン未満」が6経営体(△23.1%)減少するなど中小漁業層のすべての階層で減少し、中小・大規模漁業層全体で11経営体(△15.9%)減少した。

第2表

(2)経営組織別経営体数
 漁業経営体を経営組織別にみると、個人経営体は764経営体(全体に占める割合93.4%)、会社が43経営体(同5.3%)、漁業協同組合が2経営体(同0.2%)、漁業生産組合が1経営体(同0.1%)、共同経営が8経営体(同1.0%)であった。

第3表



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3 主とする漁業種類別経営体数 ~釣、底びき網が大幅に減少~

4 個人漁業経営体数 ~自営漁業の後継者が増加~

(1)専兼業別個人経営体数
 個人経営体(764経営体)を専兼業別でみると、専業が288経営体(構成比37.7%)と最も多く、次いで第2種兼業(漁業が従)が275経営体(同36.0%)、第1種兼業(漁業が主)が201経営体(同26.3%)の順となり、前回と比べ、専業が85経営体(41.9%)の大幅な増加となった一方、第2種兼業は176経営体(△39.0%)の大幅な減少となった。

第1図

(2)基幹的漁業従事者の性別・年齢別経営体数
 個人経営体を基幹的漁業従事者の性別でみると、男性の経営体は762経営体(全個人経営体に占める割合99.7%)で、前回に比べ109経営体(△12.5%)減少した。また、前回は皆減となっていた女性の経営体は2経営体(0.3%)であった。
 男性の基幹的漁業従事者を年齢階層別にみると、65歳以上の割合が52.6%となり、3.7ポイント上昇した一方、29歳以下の割合が1.0%(+0.4ポイント)、30~39歳が4.1%(+1.8ポイント)となった。

第5表

(3)自営漁業の後継者の有無別経営体数
 自営漁業(個人経営体)の後継者の有無をみると、後継者のいる経営体は前回より16経営体増加して64経営体となり、割合は8.4%と、前回に比べ2.9ポイント増加した。

第6表



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5 漁業就業者数 ~漁業就業者の若年化~

 漁業就業者数(15歳以上)は、1,568人(男性1,515人、女性53人)であった。これは、県の15歳以上の人口513,746人(平成20年10月1日推計人口)の0.3%に当たる。
 このうち、男性の漁業就業者の構成比を年齢階層別にみると、40歳代以上ではポイントが下落した一方、30歳代以下の階層ではポイントが上昇し、前回までの高齢化傾向から転じ、若年化の傾向が伺える。

第7表



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6 漁船隻数 ~さらに大きく減少~

 漁業経営体が平成20年11月1日現在で所有する漁船の隻数は943隻で、前回に比べ210隻(△18.2%)減少した。
 これを漁船種類別にみると、無動力漁船は14隻(△63.6%)、船外機付漁船は73隻(△16.0%)、動力漁船は123隻(△18.2%)それぞれ減少している。

第8表



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7 市町村別・漁業地区別経営体数及び漁業就業者数
 ~漁業経営体は岩美町、漁業就業者は境港市が最も多い~

 漁業経営体数を市町村別にみると、岩美町が172経営体と最も多く、全体の21.0%を占めている。次いで鳥取市が169経営体、米子市が145経営体、大山町が108経営体と続いている。
 また、漁業地区別にみると、米子が108経営体と最も多く、全体の13.2%を占めている。次いで鳥取が66経営体、網代が62経営体、境外浜が60経営体と続いている。
 次に、漁業就業者数を市町村別にみると、境港市が447人と最も多く、全体の28.5%を占めている。これは、境港市の15歳以上の人口30,784人(平成20年10月1日推計人口)の1.5%に当たる。次いで岩美町が347人、鳥取市が256人、米子市が183人と続いている。
 また、漁業地区別にみると、境外浜が431人と最も多く、全体の27.5%を占めている。ついで田後が148人、網代が141人、米子が134人と続いている。

第9表

  

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