防災・危機管理情報


平成22年6月定例県議会付議案に対する知事提案理由説明要旨

 

 これより、今議会に提案いたしました平成22年度鳥取県一般会計補正予算をはじめとする諸議案につきまして、その概要を御説明いたします。 

 今議会に提案いたしました議案は、


予算関係   2件
条例関係   7件
その他の案件 6件
 の 合計 15件であります。
 
 それでは、議案第1号 平成22年度鳥取県一般会計補正予算につきましてその概要を御説明いたします。

 はじめに、口蹄疫や果樹の低温被害への緊急対策についてであります。
 宮崎県内での口蹄疫の被害拡大の現状にかんがみ、県内での発生防止のための消毒薬の配付、風評被害防止のため子牛セリ価格の支援、新たな利子補給制度創設による畜産農家等の経営支援、県内での発生に備えた防疫体制の整備などを行うものであります。

 なお、県として口蹄疫対策マニュアルを独自に作成するほか、制度融資における飲食店や流通業者などの食肉関連事業者に向けた口蹄疫対応枠の設定など、可能な限り必要な対策を万全に講じることとしております。

 また、春先の低温による梨、柿、桃の着果不良により発生が懸念される病害虫の防除対策や収入が減少する農家を支援するための融資枠拡大や利子補給などの経営安定対策を行うものであります。
 

 次にバイオ関連研究施設の整備についてであります。

 鳥取大学医学部で開発した世界最先端の染色体工学技術を実用化し、鳥取県における21世紀の基盤産業としてバイオ・医療産業を育成していくため、産学官の共同研究拠点「とっとりバイオフロンティア」を、鳥取大学米子キャンパス内に整備するものであります。

 次にEV人材の育成についてであります。
 産学官が連携して電気自動車(EV)に関する人材育成カリキュラムを開発するとともに、開発した素材を県内の大学等の講義において活用し、EV関連技術者を育成することにより、県内電気自動車関連産業の集積を促進しようとするものであります。 

 次に世界ジオパークネットワーク加盟の推進についてであります。
 8月の世界ジオパークネットワーク委員の現地審査をひかえ、エリア内の拠点施設等からジオスポットへのアクセス向上対策や駅・空港等でのPR強化など受入態勢を一層充実するとともに、貴重な地質資源を有する岩戸海岸の滝ヶ磯に至る自然歩道を整備するものであります。 

 次に特別支援学校の教室不足解消についてであります。
 米子養護学校について、近年、児童生徒数の急激な増加により教室不足が著しく、教育環境が悪化していることにかんがみ、校舎の増築や既存校舎の改修などにより教室を整備するものであります。

 次に私立中学校の生徒への就学支援についてであります。
 高校のみに就学支援を導入する国制度の不整合を是正し、多様な教育を受ける機会の確保を図るため、高所得世帯を除き、従来児童手当の支給対象であった私立中学生の家庭に対し、国の高校就学支援に準じた県版の就学支援金を支給しようとするものであります。

 このほか、東京便増便などに向けた国内航空便の利用促進、鳥取県の認知度向上、観光客誘致のための海外ドラマの誘致・活用に要する経費圏域型特別養護老人ホームの整備支援等を計上した結果、今回の補正予算の総額は、24億円余となり、補正後の予算総額は、3,368億8千万円余となるものであります。 

 次に補正予算以外の主な議案につきまして御説明いたします。
 議案第3号 鳥取県日野郡民行政参画推進会議条例の一部改正及び議案第15号 鳥取県日野地区連携・共同協議会の設置に関する協議につきましては、県及び日野郡3町が、日野郡内の障がい者雇用に関する事務、母子保健分野における発達支援に関する事務の管理及び執行や広聴などを行うための協議会を設置するとともに、日野郡民行政参画推進会議の設置期限を現委員の任期満了までとするものであります。

 以上、今回提案した付議案につきまして、その概要を御説明いたしました。

よろしく御審議のほどお願いいたします。

  

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