青戸 博 (あおと ひろし)さん (調理)
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地域の伝統料理をメニューに加えることで郷土料理の継承に尽力している。
また地元の食材(豚肉、鶏肉、きのこ、白ねぎ、マグロなど)を積極的に利用した新たな料理の開発には、永年培った経験と技能が活かされている。
地元の豊富な魚介類を使った料理が得意で、特に包丁の技には定評がある。
その優れた調理技能を幅広く活用し、地産地消、後継者育成、日本調理の普及などに努めている。
(米子全日空ホテル雲海:米子市) |
椿 孝夫 (つばき たかお)さん (造園)
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人工的に据え付けられた石を自然の風景らしく見せるためには、周囲との調和、石の経年変化、庭木の成長を計算に入れて設計する必要があり、長年の経験と優れた技能が必要とされる。
石の扱い・据付・表現方法には定評があり、枯山水庭園、池庭など、個人宅を中心に数多く手がけてきた。
樹木の特性に合わせた時期に剪定を行うなど、庭園の管理コストの軽減にも努めている。
(椿造園:伯耆町) |
椿 清志 (つばき きよし)さん (板金)
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廃材と粉塵を出さない、撤去費用が不要な低コストのカバー工法屋根外壁工事を取り入れている。
数少ない基幹技能者として国土交通省に登録されており、伝統的な銅葺屋根や墨木、柱巻き、桁巻き、竹なしトヨなどの伝統技術のみならず、太陽光パネルの採用等新しい工法にも積極的に取り組んでいる。
メーカー指定の施工者に指定され、ユーザーの信頼と安心のために保証書を発行して責任施工を提供している。
(椿板金工作所:鳥取市) |
徳永 和行 (とくなが かずゆき)さん (とび)
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とび職の仕事は、現場で他の職人が作業する足場を組む仕事であるため、足場の組立てだけでなく、工程管理、他の職人との連絡調整能力、現場の安全管理能力が求められる。
徳永氏はこれらの点で若い時から高い評価を受けており、危険箇所の改善に取り組み、複数の大手ゼネコンから表彰されている。
近年は橋梁工事等、技術力を高めるために県外にも進出し、無災害企業優秀賞を受賞するなど活躍している。
(株式会社徳永組:鳥取市) |
野村 俊美 (のむら としみ)さん (広告美術)
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和風広告物の制作に当たっては、パソコンでは迫力を感じさせることができない筆による文字が、人の温もりを感じさせる、真似することができない優れた技能である。
最近ではシール加工による広告物が多くなっているが、プラスティックを精度良く加工できる技術は他の技能者の模範となるものである。
道の駅などで地域の特産品の広告物制作も手がけており、地産地消にも、その技能を活用して貢献している。
(有限会社開拓ノムラ看板工房:鳥取市) |