防災・危機管理情報


これより、本臨時議会に提案いたしました付議案につきまして、その概要を御説明いたします。
 
本議会に提案いたしました議案は、

  予算関係   2件
  条例関係   1件 の 合計 3件であります。

 依然として厳しい状況が続いている県内の雇用、経済情勢に機動的に対処するため、国の経済対策を最大限活用して、緊急に大型の経済対策を取りまとめました。雇用・経済に対し一日でも早く現実の対策を講ずる必要があることに加え、数多くの事業を円滑に執行するためには速やかに手続きを進める必要があるため、本日、臨時議会を招集させていただきました。深く御理解くださいますよう、お願い申し上げます。また、今回の補正予算と、次の定例県議会で提案する平成25年度当初予算とをあわせて、14か月予算として、切れ目のない対策を講じようと考えております。

 まず、議案第1号 平成24年度鳥取県一般会計補正予算 及び 議案第2号 鳥取県営病院事業会計補正予算につきましてその概要を御説明いたします。
 
はじめに、緊急防災・原子力安全対策についてであります。
先月26日に実施した、島根原発防災訓練で明らかとなった課題等に対応するため、災害対策本部等の情報通信システム及び情報共有インフラの整備、原子力災害の発生に備えた放射能測定器の整備等を緊急に実施するものであります。
また、岩美道路、倉吉道路などの高規格道路や、塩見川、由良川などの河川改修など、従来から進めてきたインフラ整備の進捗を図るほか、今回国が創設する補助金等を活用し、老朽化した道路・トンネル・河川等の維持修繕や通学路安全対策など、県民の安全・安心の確保を速やかに進めることといたします。
 
次に、県内経済の活性化についてであります。
新たな産業分野への展開として、再生可能エネルギー供給システムのモデル整備、陸上養殖産業の振興を後押しする栽培漁業センターの機能強化など、将来性のある分野への積極的な投資を行います。
また、企業・NPO等の人材確保を支援する緊急雇用基金や、木質バイオマス発電などの整備を進める緑の産業再生プロジェクト基金を積み増すこととし、新年度の事業展開に活用できるようにいたすものであります。

次に、暮らしの安心・地域活性化についてであります。
 小中学校の学期末を控え、スクールカウンセラーの配置を強化し、児童生徒の悩み相談に対応する体制を充実させるほか、安心こども基金、消費者行政活性化基金など、県民福祉の増進に直結した事業に活用する基金を積み増します。
 また、県営住宅や交番・駐在所など、地域に密着した県有施設の整備を前倒して進めるとともに、鳥取県営病院事業会計につきましても、県立中央病院が東部保健医療圏の中核を担う高度急性期医療体制を構築するため、外部有識者等からなる検討委員会を早急に立ち上げ、病院改革基本構想の検討を行うことといたします。
 
 これらのうち、一般会計補正予算の総額は、339億1千万円余となり、補正後の予算総額は、3,765億7千万円余となるものであります。
 
次に、議案第3号 鳥取県基金条例の一部改正につきまして御説明いたします。
今回の国の経済対策により、地域の公共投資を円滑に実施するための「地域の元気・公共投資臨時基金」、及び、海岸漂着物の処理対策に活用できる「海岸漂着物対策基金」を新たに造成することとなり、これらの積み立て・取り崩し等に必要な事項を定めようとするものであります。

 以上、今回提案いたしました付議案につきまして、その概要を御説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願いいたします。
  

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