（１）自然動態の推移　－自然増加数は７年連続で減少－

　昭和30年以降の出生率の推移をみると、昭和30年(19.4‰)から昭和45年(14.1‰)までは、昭和41年(ひのえうま)を除き低下傾向を示していた。その後第２次ベビーブーム期(昭和46年～49年)を迎え、昭和47年には15.8‰まで上昇した。その後は再び低下傾向を続けており、平成15年は前年(8.8‰/過去最低)より0.1ポイント高い8.9‰となった。
　一方、死亡率は昭和30年以降7.8‰から9.4‰の間を推移していたが、近年徐々に上昇傾向がみられる。平成15年は前年より0.3ポイント上昇して9.9‰となった。
　また、自然増加率は第２次ベビーブーム期には7.0‰を上回っていたが、その後は低下傾向にあり、平成７年に戦後初めてマイナスとなった。平成15年は前年より0.2ポイント下回り、平成１１年から５年連続のマイナスとなった。

（２）出生数、死亡数

　平成15年１年間の出生数は5,465人(男2,806人、女2,659人)、死亡数は6,079人(男3,148人、女2,931人)であり、自然増加数は△614人(男△342人、女△272人)となった。これを前年と比べると、出生数は83人の増加、死亡数は221人の増加となった。

（３）出生率、死亡率、自然増加率

　平成15年の出生率は8.9‰、死亡率は9.9‰で、自然増加率は△1.0‰であった。
　市町村別にみると、出生率が最も高いのは鳥取市・米子市・国府町(10.7‰)で、次いで泊村、羽合町となっており、逆に最も低いのは佐治村(3.7‰)で、以下日南町、溝口町となっている。一方、死亡率は日南町(17.2‰)が最も高く、次いで船岡町、名和町となっており、最も低いのは会見町・鳥取市(7.8‰)で、以下岸本町、米子市となっている。
　また、自然増加率がプラスとなっているのは２市２町１村のみで、鳥取市(2.8‰)を最高に、以下米子市、会見町となっている。