要約

　（注）事業所とは、物の生産及びサービスの提供が１区画を占めて従業者と設備を有し、継続されている場所をいう。

１　民営事業所等の状況
　　　（３年前に比べ事業所数は6.4%の減少、従業者数は6.5%の減少）

　平成１６年事業所・企業統計調査の結果速報による民営事業所の事業所数及び従業者数は、次のとおりである。

【平成１６年６月１日現在】

・事業所数は、28,105事業所で、前回（平成13年）より1,921事業所減少(6.4％減)した。
・従業者数は、229,346人で、前回（平成13年）より15,825人減少(6.5％減)した。

２　産業別民営事業所数及び従業者数

（１）事業所数（「医療、福祉」のみ増加、「複合サービス業」、「製造業」が大幅に減少）

 ・全産業に占める事業所数は、「卸売・小売業」が8,546事業所(構成比30.4％)と最も 多く、次いで「サービス業（他に分類されないもの）」が5,882事業所(同20.9％)となっており、この２産業で全体の約５割(51.3％)を占めている。
・事業所数の増加率（平成13年対比）を農林漁業を除く産業(大分類)別にみると、「医療、福祉」が6.5％増となっているほかは、全ての産業において減少となっている。また、減少の大きい産業は「複合サービス業」が18.9％減、次いで「製造業」が11.3％減、などとなっている。

（２）従業者数（「医療、福祉」が大幅に増加、「建設業」、「鉱業」、「製造業」が大幅に減少）

・全産業に占める従業者数は、「卸売・小売業」が54,788人(構成比23.9％)と最も多く、 次いで「製造業」が43,723人(同19.1％)、「サービス業（他に分類されないもの）」が30,786人(同13.4％)、「建設業」が25,185人(同11.0％)となっており、この４産業で全体の約７割(67.4％)を占めている。
・従業者数の増加率（平成13年対比）を農林漁業を除く産業(大分類)別にみると、「医療、福祉」が13.4％増、次いで「不動産業」が6.6%増、「教育、学習支援業」が4.6%増、「情報通信業」が1.7%増となっているほかは、減少となっている。また、減少の大きい産業は「建設業」が14.7％減、次いで「鉱業」が11.8％減、「製造業」が10.8％減などとなっている。

（３）１事業所当たり平均従業者数

・１事業所当たり平均従業者数が多い産業は、「電気・ガス・熱供給・水道業」が46.4人と最も多く、次いで「製造業」が22.9人、「運輸業」が20.6人などとなっている。逆に、１事業所当たり平均従業者数が少ない産業は「不動産業」が2.4人、「サービス業（他に分類されないもの）」が5.2人、「飲食店、宿泊業」が5.4人などとなっている。

３　従業者規模別民営事業所数及び従業者数

（１）事業所数
・従業者規模別事業所数は、「１～４人」規模が17,400事業所(構成比61.9％)と最も多く、次いで「５～９人」規模が5,377事業所(同19.1％)、「10～19人」規模が3,003事業所(同10.7％)となっており、これら20人未満規模の事業所が全体の約９割(91.7％)を占めている。 　
・従業者規模別の事業所数の増加率（平成13年対比）は、「０人」規模のみ増加しており、他の規模においては減少となっている。減少率の大きい規模は「20～29人」規模が9.6％と最も減少し、次いで「1～4人」規模が7.3％減、「50～99人」規模が6.9％減などとなっている。
 

（２）従業者数 　　
・従業者規模別事業所の従業者数は、「100人以上」規模が43,021人(構成比18.8％)と最も多く、次いで「10～19人」規模が40,195人(同17.5％)、「１～４人」規模が36,360 人(同15.9％)などとなっている。 　　・従業者規模別事業所の従業者数の増加率は、いずれの規模においても減少しており減少率の大きい規模は「20～29人」規模が9.6％と最も減少し、次いで「100人以上」規模が8.5％減、「１～４人」規模が7.5％減などとなっている。

４　市町村別民営事業所数及び従業者数
　　（事業所数は羽合町、従業者数は大山町、福部村、日吉津村のみ増加）

　・市郡別の状況をみると、市部に事業所数の19,633事業所(69.9％)、従業者数の170,879人(74.5％)が集中している。
　・市町村別の事業所数の状況をみると、前回調査より事業所数が増加したのは羽合町(1.7％増)の１町のみとなっている。
　・市町村別の従業者数の状況をみると、前回調査より従業者が増加したのは大山町(9.3％増)、福部村(6.2％増)、日吉津村(1.4％増)の１町２村となっている。