2月22日から23日にかけて春期ハタハタトロール調査を実施しました。
この調査は、春期のハタハタの分布状況を把握する目的で行われ、調査地点は隠岐東方の海域全4地点です。
ところで、第一鳥取丸ではこれまで使用していたトロールウインチのワープ(ワイヤー)の痛みが激しくなってきた為、この調査の前週にワープの振替え作業を行い、万全な状態でこの調査に臨むこととなりました。
当面の間、より安全な状態で調査を実施できそうです。
さて、今回の調査のメインはハタハタではありますが…
それ以外に『ホタルイカモドキ』というホタルイカに非常によく似た小さなイカが多くの地点で入りました。
一見ホタルイカのように見えますが、よく見ると発光器がないそうです。
こちらがその写真です。
又、鳥取県の施設である『とっとり賀露かにっこ館』の依頼により、ビクニンという魚を生きた状態で持ち帰りました。普段なかなか目にすることがない魚です。
今頃はかにっこ館の水槽で元気に泳ぎ回っていることでしょう。
そして、このトロール調査が終わった3月1日には日本海沖での巨大地震を想定した非常通信訓練に参加しました。
この訓練が実施された背景には、漁業用の通信無線が災害時等の通信インフラとして有効であるとの認識があるからです。
今回は第一鳥取丸が第一報を発信する大役を承りました。送信内容は、漁協を経由し四国まで飛ぶことになりました。
日ごろから防災意識を高め、不測の事態に備えていきたいものです。
続く、3月7日から8日にかけてイワシニューストン調査を実施しました。
この調査は、イワシの稚魚を採捕し漁獲高を推測する為に行われます。
まずは、幅2メートルほどの小さな網で海面を10分間水平引きし、そこに入った物をさらに小さな網で濾していき、最終的に容器に納めます。
これまでは昼間だけの調査でしたが、今回は新たな試みとして、日没後の夜間の調査も実施しました。昼夜を問わず全ての地点で稚魚が入りましたが、クロエビ類等は夜間の方が多く入ったように感じます。
今年度の第一鳥取丸の最終調査も無事に終わりました。
お陰様で、一年を通して無事故で調査を終えることができました。引き続き、来年度も無事故で調査を遂行できるよう努力していきます。