明治4年の廃藩置県により置かれた鳥取県は、その5年後の明治9年には島根県に併合されました。
その後、鳥取県再置運動や島根県の県令(現在の知事)の意向を受け、明治政府から派遣された山県有朋参議の調査報告を経て、明治14年9月12日に島根県から分離、今の鳥取県の姿となりました。
それを記念し、9月12日が「とっとり県民の日」として平成10年に制定されました。
「とっとり県民の日」には、ふるさとへの愛着をもってもらうため、県内の多くの小中学校などで地産地消の給食が供されます。
日野郡にある江府中学校では、江府町内で捕獲されたイノシシがジビエとして給食に登場しました。
当番の生徒が給食を盛り付けます。
メインは、「奥大山地美恵」のジビエを使ったカレー。
ごはんは江府町のコシヒカリ、デザートは新甘泉。
「いただきます!」
「何杯でもいける!」
「今日のカレーには、江府町で獲れた肉が入っています。それは次のうちどれ?
1 ウシ 2 シカ 3 イノシシ
さあ、どれでしょう?」
「イノシシ! 家でも食べてるからすぐわかる!」
「ごちそうさまでした!」
「奥大山地美恵」の宇田川副会長
「江府町で獲れたジビエを、できるだけ多くの子どもたちに食べてもらいたいと願っています。
イノシシやシカなど、野生の動物の肉のおいしさを知ってもらえれば、循環型社会へのムーブメントになるのでは、と期待しています。」
「将来的には、江府町のジビエに携わる後継者を育て、ビジネスとして成り立っていくよう軌道に乗せることが大きな目標です。」
日野振興局 2020/10/06