2021年12月24日
12月になり、鳥取県では本格的な冬の寒さになっています。この時期の鳥取県内には、多くの野鳥が越冬のために飛来します。
冬の野鳥の中でも「冬の使者」と呼ばれているのがコハクチョウです。鳥取県中部地区では、毎年100羽程のコハクチョウが飛来します。寒さが増すにつれて、飛来する数が増えていきますが、コハクチョウは群れで行動し、ねぐらや餌場を移動しています。
ある日、倉吉市内の山間部で1羽だけぽつんと座っているコハクチョウを見つけました。この個体は、体全体が灰褐色なため幼鳥で、他の群れより2Km離れた小さな池にいました。どこで群れからはぐれてしまったのか、まだ幼鳥なので親鳥と離れてしまって大丈夫かなと思いましたが、元気に池を泳いでいきました。
しばらく日数をおいてから同じ池を訪れてみましたが、このコハクチョウの姿は見当たりませんでした。無事に親鳥の群れに戻っていることを願うばかりです。
主な参考文献 ・山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 叶内拓哉,安部直哉,上田秀雄/著 山と渓谷社 1998年 ・第57回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」記念誌 とっとりの野鳥 鳥取県 2003年
中部総合事務所環境建築局 2021/12/24 in 野鳥
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