防災・危機管理情報


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2024年11月5日

ねんりんピック閉幕…日野郡のおもてなしは、「できること」そして、「気の利いたこと」♡

 1019日(土)から4日間、鳥取県では、『ねんりんピックはばたけ鳥取2024』が開催されました。

 『ねんりんピック』(正式名称は、全国健康福祉祭)は、主に60歳以上の高齢者を中心とした国内オリンピックで、昭和63年(1988年)から毎年開催されています。

 わが県では今回が初めての開催となりますので、鳥取県の豊かな自然・おいしい空気の中で、各地域から全国へ、世代を超えて交流の輪が広がる大会となるよう、県を挙げてスムーズな大会運営やおもてなしの準備をしてきました。

 

 あいにく初日が大雨となってしまい鳥取市での開会式が屋外で行えず、やむなく屋内に変更となったのは残念でした。

 記者もバケツをひっくり返したような雨が降っていた米子市の選手団の宿泊施設で初日の午前から始まる剣道の出場者の点呼をしていました。記者は鈍くさいので、とにかく送迎漏れがないようにそのことで頭がいっぱいになり、各県代表の選手のみなさんと少しの雑談さえする余裕はなかったのですが、宮崎代表の方から「長い時間をかけて開会式の準備をしたのでしょうに、残念ですね」と苦笑しながら言われ、ほっと和みました。ねぎらわれたのはこちらです。 

 大雨でも、ひとりひとりの交流には影響ナシでした!

 

 さて、わが日野郡で開催されたのは、日南町で「民謡」、日野町で「ソフトテニス」、江府町で「バウンドテニス」の3種目です。

 今回の記事では、それぞれの会場でのおもてなしについてご紹介しますね。

 

 まず日南町。

 民謡は団体競技ではないため、選手の個人名が書かれた「のぼり」(手書きです!)を会場に設置されました。これが選手のみなさんには大好評だったそうです。そりゃ自分の名前が書かれたのぼりなんて、まるで「○○さん江」の歌手気分ですよね!! 

 しかも、その後、選手のみなさんに記念にお渡ししたそうです。

                                          日南町ののぼり 個人名入り

 次に日野町です。

 町内2か所の会場のうちの一つ、日野高校のグラウンドに行ってきました。ここでは、農協女性部による郷土料理「じゃぶ汁」のふるまい、観光パンフレットの配布などのほか、目を引いたのは「行き」の都道府県別の歓迎のぼりと「帰り」の「日野郡へよう来てごしなった また会わあで」と日野弁でメッセージが書かれたゲート。

 のぼりは町内の児童・生徒が各県のテーマを調べて描かれています。写真は栃木県のもの。生徒たち、『頑張っぺ』という栃木弁やマスコットのとちまるくんのことを調べたんだね…(^^♪ ほかの都道府県のこともよく調べられていましたよ~。

  日野町ののぼり  応援する日野高校の生徒ら

 そして、じゃぶ汁は、おいしかった(今回のじゃぶ汁が特にね!)

 また、球拾いやグラウンド整備、応援をしていたのは日野高校の生徒。みんな真剣な上、応援も「カンどころ」がわかっていました。それが特に秀逸です!

 一部のチームのみなさんは、観光パンフレットを見て、さっそく金持神社などへ行ってきたそうです。観光PR効果もばっちりですね!

 

 最後は江府町。

 バウンドテニスの会場は、障がい者のみなさんとパナソニックがコラボした「バディアート」で彩られました。もちろん、テーマは「参加している都道府県」です。

 ここでも児童・生徒らが作ったのぼりが飾られましたが、これまた好評で「ぜひ譲ってもらいたい」という声が起こり、終了後、急遽さしあげることになったそうです。よっぽど気に入られたのでしょう。

 また、特筆すべきは昼食時のみそ汁。これは来場者向けの販売ではなく、選手のみなさんの「お弁当のお供」。弁当とは冷えているものですし、会場も体育館ですから、じっとしていると寒いものです。そんな時、大鍋で作られた温かいみそ汁は…見て暖かし、食べて旨し!ですよね。奥大山の水などの特産品やグッズの販売も好評だったそうです。

  バディアート 江府町の味噌汁のふるまい

 このたび、記者も点呼した縁から、ねんりんピックにものすごく興味がわき、いくつかの競技を個人的に見学してきました。競技のレベルの高さもさることながら、他県の選手と試合後に語らったり、開催県である鳥取県をたたえる応援グッズを作ってきてくださった姿(社交ダンスの川崎市代表さんです)に、こちらまで明るい気持ちになりました。

 また、お土産コーナーで県産品のらっきょうを大量購入し、「これから毎日カレーだなぁ」と楽しそうに送迎バスに乗って行かれる人の姿もあり、みなさんにとって「健康と観光」の楽しいイベントであったと感じ、スタッフの一員としてうれしい限りでした。

          日野高校入り口の47都道府県ののぼり

 全会場を見て回っていないので推測ですが、小さい鳥取県では、どこの会場でもきっと「大がかりなおもてなし」「ど派手な自治体PR活動」はできなかったと思います。

 

 でも、「できること」を相手に喜んでもらおうと心を込めて精一杯やり、個人競技なら都道府県名ではなく、選手個人の名前をのぼりに書くような「ちょっと気の利いたこと」をしたことは、きっと参加者・来場者のみなさんが「鳥取って感じのいいところだったなぁ」と思いながら、それぞれの家へ帰っていかれることにつながったに違いありません。

 

 本大会は前回の愛媛大会を上回り、わが県の人口に近い、延べ53万人の方々が来場されました。来場者数を競うものではないですが、このみなさんが全員、今度は旅行者として来県してくれたらうれしいな…そう思いながら今回の記事を終えます。

日野振興局 2024/11/05

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