頭はイカだけど
足はタコ
日本海のほぼ中央、大和堆で操業するベニズワイかにかご漁業で珍しいイカが採れました。
8本足のイカ・・・「マッコウタコイカ」です。マッコウタコイカはテカギイカ科のタコイカ属に属します。タコイカ属のイカは幼少期は普通のイカと同じく足が10本ありますが、大人になると触腕がなくなり、8本足となります。
マッコウタコイカはマッコウクジラの胃の中から発見され、約40年前に初めて記載されたイカです。その後、日本海の深海トロールなどでの採補記録があります。
幼少期は表層にも分布するようですが、寒い海の深海の中層から海底近くに生息するため、私たちが目にする機会はなかなかありません。日本海の奥底にはまだまだ不思議な生き物がたくさんいるのでしょう。深海からのゲゲゲな来訪者に夢が膨らみますね。