今朝、アメリカ西海岸より「不思議なカニを見つけました」との便りが届きました。
とある建物の廊下にあった、ややすたれたガラス標本棚の中にいたそうです。 背中には4つの大きなこぶがあり、腕はトゲトゲ。 城の奥にしまわれ、じっと期を伺っているサムライの鎧のようなたたずまいです。 写真の下には「Puget Sound King Clab」の文字がありましたが、日本の図鑑ではなかなか見つからなかったため、インターネットで調べてみることにしました。 このカニは太平洋北西岸の海岸近くから水深137mまでの海域に分布し、大きさは「King」の名前にふさわしく、甲羅の幅が30㎝に達する非常に大きなカニでした。 特に流れの強い岩礁域でよく見られるようでごつごつした外見は格好のカモフラージュのようです。 写真のカニは色がすっかり褪せてしまっていますが、子供の頃は鮮やかなオレンジ色、大人になると赤色で、突起の上部には黄色や紫、オレンジ、白色の斑紋が見られる(ハオコゼのような感じ)とても美しい色彩のカニのようです。 ヒトデやナマコなどの棘皮動物、イソギンチャクなどを食べるようです。 投稿してくださった方からは「内にこもるタイプだと思うが、辛抱強そう。生きてても、不思議じゃない雰囲気。」とのコメントをいただきました。 「これは、ゲゲゲですか?」 「もちろん!ゲゲゲです!」