朝、美保関の定置網に珍しいイカが入り、試験場に持ってこられました。皮がザラザラしていたり、みみが小さかったりしてちょっと見かけないイカです。外套長は8.5cmで重量は47.1gでした。
図鑑で調べたところ、このイカは「サメハダホウズキイカ」というイカでした。 普段は目や内臓の一部以外を全部透明にして、周囲に溶け込んで外敵に見つからないようにして波間を漂っていますが、刺激を受けるとホウズキのようにぽっとオレンジ色になるそうです。 体内に比重の軽い体腔液(塩化アンモニウム)を満たしており、この体腔液の量を調節することによって、自分の比重を適切な値に変え、みみ(ひれ)を動かさずに静かに浮くことができるそうです。 まるで忍者のようなイカなので、ゲゲゲな生き物として認めました。 ゲゲゲな生き物を見つけた方は水産試験場まで!!