2004年6月2日

初夏の風物詩ヨコワの到来(クロマグロ)

ヨコワ
 
 太平洋では「目に青葉、山ホトトギス、初鰹」と言いますが、山陰では青葉のころになるとクロマグロの幼魚であるヨコワが水揚げされ始めます。今年も境港に初ヨコワが、今朝、水揚げされました。
 大きさを測定したところ、体長(尾叉長)は55~60cm、体重は3.5~4.5Kgでした。ヨコワはまだ生まれて1年。これから8~9年ぐらいかけて人間の大人の身長(170~180cm)にまで成長します。
 なぜ、ヨコワと呼ばれているかというと、お腹に輪を描いたような斑点があるからです。小さくても体型は大マグロと同じで、ロケット型のプロポーション、小さな鱗、折りたたみ式のヒレなど、摩擦抵抗を少なくして海中を速く泳ぐことができる構造になっています。
 ヨコワの水揚げは例年梅雨明けごろまで続き、8月になるとお父さんやお母さんである大マグロが卵を産みに鳥取の海までやってきます。
 人間の身長と同じぐらい大きなマグロが大群になってやって来ると思うとゲゲゲな気分になりますね。

 

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