2008年11月21日
夏には様々な湿原の花が咲き乱れていた三朝町俵原の湿原は秋色濃く、雪に覆われる日も近いものと思われます。 俵原地区も他の山間地と同様、耕作されなくなった田んぼが多くなり、ヨシやスゲが繁茂して元の湿原に返っていくような感じで地元の方は刈り払いに苦労されているようです。 先日、この中を通って鹿野町河内へと続いていた滑石峠(地元ではナメシ峠と呼ぶ)へ行って見ました。
耕地整理がされていない水田は、耕作されなくなると元の湿原状に。山の紅葉はやや盛りを過ぎて・・・
土の水路は多様な植物の宝庫。今は枯れて春の芽吹きを待ちます。
6/2の同じ場所。青々と生育しているミツガシワ。赤く見えるのは田んぼに増殖した藻類の一種。
滑石峠は俵原の村からなだらかな道を約1Km北へ進み、途中右に折れ、ススキや潅木の薄い藪を100mほど歩いた場所にありました。 鹿野町河内で、東流して河内川に合流する滑石川を遡った地点でもあります。
道も消えて、大方の見当をつけて鞍部に至り、ウロウロしていると苔むした石が見えました。どうやら倒れたお地蔵さん。起こして安置しました。
向かって右に「これよりみとく山○○」、 左には「○○村中」との文字。欠けていてよく読めません。道中安全のほか道標も兼ねていたようです。
この峠道は鳥取や鹿野方面からの三徳山参詣に利用されていたようで、これに続く鳥取市の安蔵にも古い山道に「右三徳山、左やま道」の道標が立っていたのを思い出します。 俵原在住のお年寄りは、婚礼の際には箪笥や長持を担いで越えたものだ、と話していました。 鹿野側の道も荒れている様子でしたが、いつか歩いてみたいと考えています。(自然保護監視員 浜辺正篤)
中部総合事務所環境建築局 2008/11/21 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道,野鳥
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