多鯰ヶ池ぐるり一周、学び&食のツアー。ジオパーク加盟決定後、記念すべき最初のガイドツアーです。参加者は総勢35名にもなりました。それでは、さっそく、イエローレンジャーの報告です。
「多鯰ヶ池からこんにちは!まさに鳥居をくぐると雰囲気ががらりと変わる。いよいよ、これから多鯰ヶ池の不思議に迫る。」
「多鯰ヶ池は流入河川がなく、流出河川もない閉ざされた池でありながら、いくら雨が降ってもその水位も一定に保たれる。そこには地形・地質的な秘密があるようだ。先生の解説は今まで聞いたことのない話題が多く刺激的だ。」
「現在の多鯰ヶ池は農業用水として利用されている。そこには先人の挑戦があった。
江戸時代(安政年間)から取り組まれた鳥取藩と宿院義般氏の湯山池干拓事業により、湯山池は20haの新田に生まれ変わったという。これは多鯰ヶ池から湯山池へ疎水を引き込み、その流水を利用して「砂」を湯山池へ流入させることで干拓したというもの。ただの水路にしか見えないのに、そこには砂丘の歴史があった。ガイドツアーならではの体験だ。」
「多鯰ヶ池では、その生態系を脅かしている外来魚の捕獲調査を行っているが、なんと、この後、ツアー参加者は、多鯰ヶ池産ブラックバスを試食することになるのだ。」
「試食会のメインは多鯰ヶ池産ブラックバスのソテーとフライ。多鯰ヶ池産ブラックバスは臭みも少なく、揚げたてのフライは特に評判がよい。ブラックバスの魚醤を使った料理も試してもらった。さて、その評判は?」
「今回のメニューはこれだっ!」
「多鯰ヶ池の自然と歴史に触れた今回のツアー。これからも多鯰ヶ池にしっかりと光を当てて、その魅力アップにつなげていきたい。」
多鯰ヶ池ツアーは、県砂丘事務所が22年度から取り組んでいるものです。たくさんの人に隠された魅力に触れていただけるよう、多鯰ヶ池ガイドツアーを企画していきますので、ぜひ、お試しください。
砂丘事務所 2010/10/12