先日、小学生が大事そうに何かを手に包んで持ってきました。中を見せてもらうと、それはコゲラの幼鳥でした。
今の季節、巣立ち前や巣立ち直後のヒナがよく地面にいることがあります。
このような場合、どうすればいいでしょう?
ヒナが病気やけがをしてなければ、そのままにしておいてください。もし、心配ならば近くの茂みの中に置いてあげましょう。
野鳥のヒナの多くは羽が生えそろうとすぐに巣立つので、巣から飛び出す段階で上手に飛べずに落ちるものがいます。そんなヒナでもケガさえしてなければ、親鳥が餌をやったり、誘導するうちに少しずつ飛べるようになると考えられています。
野鳥のヒナを人が育てるのは難しいことですし、飼育するには許可が必要です。
ヒナを拾わないことも野鳥への愛情の形です。ご協力、お願いします。
小学生に保護されたコゲラの幼鳥。この時はケガをして出血していました。
日野振興センター 2011/06/06