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2011年7月5日

龍神天上画をめぐる不思議なご縁(阿毘縁山 解脱教寺)

日南町にある日蓮宗のお寺、阿毘縁山 解脱教寺(あびれさん げだつきょうじ)

開創は1650年。日蓮聖人自作の像があることから、「高祖さん」とも呼ばれている由緒あるお寺です。

解脱寺では、平成22年から祖師堂の天上画制作にとりかかり、今春には畳約65畳分の大きさで西日本最大級の天上画が完成。落成式が平成23年4月17日に行われたところです。

この天上画は、国内外で認められている日本画家の満田彗峰(みつだせいおう)画伯が、実際に解脱寺に来られ現地で描かれたものです。

龍神図
                           解脱教寺発行の記念はがきより

天上画に描かれているのは、九体の龍神(九頭龍神)。

これは、1体の龍神の動きを表したもので、お堂を入って向かって右手奥から手前へ、そして左手奥へと動いていく図です。右手奥には日天図(にってんず)、左手奥には月天図(がってんず)があり、ご本尊様を含めたお堂の空間全体が輪廻転生を表しているそうです。

他にも、見る位置によって龍の爪やまとっている雲の色が青から白に変わったりするなど、天上画にはたくさんの意味やヒミツが隠されています。

詳しい話をお聞きになりたい方は、特別に一般拝観される日がありますので、その際に天上画を観ながら、解説をお聞きください。ためになるお話に、思わず感嘆の声が漏れることでしょう。

●龍神天上画の一般拝観予定日(平成23年度)

7月21日(木) 10時から15時まで
8月15日(月) 13時から17時まで
10月9日(日) 10時から15時まで
11月18日(金)10時から15時まで

※日時は変更する場合がありますので、お越しの際は下記に連絡してください

 解脱寺  住所 鳥取県日野郡日南町下阿毘縁635
         電話 0859-87-0401     
         場所 地図→とっとりWebマップへ
         
         参考「龍神画制作ブログ」はコチラ→  http://blog.zige.jp/tenjoga/            

★この天上画を巡っては、龍神図の構図や描き始め部分を画伯が夢で見たとか、画伯が龍神を描き始めると雨が降るとか、空に見事なうろこ雲が出現した時刻と画伯が龍神のうろこを描き始めた時刻がほぼ同じだったとか、いろいろな不思議エピソードがあるそうです。

また、何かのご縁を感じさせる話もあります。
実は、お堂は昭和26年(1951年)に1度焼失してしまったのですが、その年は干支(かんし)でいうと「辛卯(かのとう)」。龍神図が完成した平成23年(2011年)も「辛卯(かのとう)」で、一緒の干支なのです。

一般に同じ干支は12年に一度めぐってくると思われるかもしれませんが、正確に言うと、干支は十干(じゅっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた60を周期としているので同じ干支は
60年に一度しかないのです。

図らずも、60年に1度めぐる同じ干支の年に龍神様が再生したということは、何かのご縁を感じずにはいられないと副住職さんはおっしゃています。


  鐘楼門1   鐘楼門
※大鳥居をくぐると石段と鐘楼門がみえます
※昭和26年の火事で焼け残った鐘楼門。歴史を感じます。


  鐘楼門の鐘本堂
 ※鐘楼門の鐘を下からのぞいてみました     ※天上画のある祖師堂



日野振興局 2011/07/05

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