第１７回北東アジア地域国際交流・協力地方政府サミットの関連事業として、平成２４年４月５日に鳥取県で第５回北東アジア地方政府環境保護機関実務者協議会が開催されました。
（１）主題発表：「砂漠化防止・黄砂問題に関すること」「生物多様性に関すること」
（２）砂漠化防止・黄砂部会
（３）その他協議事項：漂流・漂着ごみ、エネルギーに関すること、次回主題テーマなど
（１）各地域からの主題発表の概要
参加地域
発表概要
鳥取県
黄砂問題の最新の知見、対処技術策（灌漑技術や黄砂飛来予測等）等の概要
生物多様性に関する対応策（里地・里山の保全、意識啓発の推進）
沿海地方
沿海地方における生物多様性の概要（越境往来による種の攪乱の危険性）
中央県
砂漠化・土地荒廃の現状と防止対策（水源・森林区域及び道路の環境保全）の概要
江原道
黄砂被害防止のための総合対策（飛来予報などの情報提供、発生源での造林活動）
動植物の保全と鳥獣被害への対応策（保存地域の管理や鳥獣被害への補償制度）
吉林省
省内の生物多様性の現状とその施策の概要（自然保護区や湿地プロジェクトなど）
（２）砂漠化防止・黄砂部会では、具体的な取り組みに向けて各地域と掘り下げて協議。今後、モンゴル中央県など発生源地域の状況等を確認したうえで、農業支援や人材育成などこれまで以上に連携を強め、大学等の技術協力も得ながら具体的に取り組んでいくことを確認したました。 （３）その他協議として漂流・漂着ごみ、エネルギーに関して、各地域と意見交換し、再生エネルギーの導入や身近に出来る省エネ活動などが重要であるとの認識を確認しました。
次回の協議会では、「海洋地域も含めた生物多様性」「エネルギー等に関すること」について、主題発表を行うことで合意しました（次回開催地：ロシア沿海地方）。
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